クソしかいねー世

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風速20センチメートル

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風力階級12の颶風
お前の人生、和風総本家
静穏な日々と無音な心臓
 
俺の、俺たちの、あるいはお前の、クソカス共の、つまりは社会となった、俺たちの、俺たちの人生の、そのスピードは、
 
藤田スケールで測る人生か?
 
俺の人生が巻き起こすそれは、それは、それは!!!!
 
俺の人生は!
 
お前の、お前という存在の!!!影響は!!!!
 
俺の、あるいは、お前の、いや、それらはほとんど同一で、だからこそぼくたちの、僕たちの人生の、君の人生の、スピードは、スケールは、影響は、君の人生そのものは、そんなもんじゃねーだろ死ねよ!!!!!!!
 
お前の巻き起こさなかった静穏を愛で、それでも世界は平和なんかじゃない
 

農家でバイトを始めた男【服装編】

アルバイトにおける適正な服装って難しいと個人的には思ってる。
制服があるバイトにしても、制服の下は何を着ればいいのか問題あるし。
僕は服装に頓着しないタイプなので、新しくアルバイトを始める時には服装で悩む。
ので、どのような服装でバイトしてるのかを書いていこうと思う。
農家バイトを始めようとしてる方の参考になれば幸いである。


収穫編

収穫作業において、つまりは、農作業における服装について。
大体のスタンダードな服装としては、
  • 麦わら帽子
  • 長袖の上着
  • 手甲
  • ゴム手袋
  • 長ズボン
  • 地下足袋
という感じ。

<帽子について>
帽子は麦わら帽子が最高。例えば野球帽みたいなのだと、首が日に焼けちゃう。だから、首まで守れる帽子が必要。
麦わら帽子+首にタオルを巻く、っていうのが最強のスタイル。
麦わら帽子も、後ろに垂れ幕みたいなのが付いてて首を守れるヤツがあるので、それが良い。
とにかく首を守らないと、夜寝るときに日焼けが痛くて仰向けでは絶対に寝られない。肉体作業において寝不足は致命的だ。
季節を問わず、帽子は必須だと。

<上着について>
同じように、日焼け回避の為に上着は長袖推奨である。
半袖でも良いっちゃ良いけど、くっきり日焼けが分かるようになって、腕がポッキーみたいになるので、女の前で裸になるの躊躇わないといけなくなったりするかもよ???
ベテランの方々はウインドブレーカーというか何というか、ナイロンとかポリのやつを着てた。
昔の言い方をするならヤッケですね。
『汚れても良い服装なら何でも良くね?』
とお思いの諸兄、まあ、その通りですけども。
だからと言って動き辛い服装とか日光を舐めた服装とかしてると、1日さえ持たないし1日を頑張れたところで働き続けるのは容易ではないですよ。
上着の選び方で農作業を続けられるかどうかが決まる部分は絶対にある。
真夏でも長袖推奨だし、冬場は着込まないといけないけど汗かくし大変なので、バイトする土地の気候に合わせて下さい。
バイト初日にベテランの服装を観察し、同じようなものを揃えると良いと思います。

<手甲について>
長袖着てても日には焼ける。ので、手甲をすると少しはマシになる。
っていうのと、畑作業では土がかなり服に入るので、手甲はした方が良い。
謎の草とか謎の虫から腕を守れるしね!

<ゴム手袋について>
さつまいもの収穫においては必須アイテム。
さつまいもって奴は白いベタベタした液体を出す。
時間が経つと白い液体は黒くなるんだけど、これが皮膚に着くとちょっとやそっとのことじゃ落ちない。石鹸で洗った程度じゃ絶対に落ちない。
服に着いた場合も、洗濯した程度じゃ絶対に落ちない。
長袖や長ズボンや手甲は、さつまいもの出す白い液体から身を守るためでもある。
さつまいも以外の農家バイト志望の方も、農家においては20㎏コンテナを運ぶことは絶対にある。20㎏の箱を持つ時にゴム手袋は非常に有用である。
『いやいや、軍手でよくね?滑り止め付きのもあるよね?』
とお思いの諸兄、僕も初日はそう思ってました。
でもね、たかが2時間ぐらいでボロボロになりましたよね。
1日持てば良い方なので、コスパ的に軍手は微妙。
しかも、畑仕事だと軍手してても土がめっちゃ侵入してくる。爪の間に土がめっちゃ入る。しかも、さつまいもの白い液体も侵入してくる。
ダメ。全然ダメ。軍手はダメだよ、まったくもう。

<ズボン>
暑い季節に農家バイトをする方、暑いからって短パンなんか履いたら知能に欠陥あるので要注意ですよ。
畑仕事なんて土との格闘ですからね、短パンなんか履いてた日には泥だらけの擦り傷だらけですよ。
短パンで草取りなんかした日には謎のかぶれや謎の切り傷、それに日焼けで風呂に入るのも布団を掛けるのも苦痛なこと請け合いです。
農家ってのは外仕事ですからね、謎の虫刺されにも悩まされることになりますよ。
とにかく防御。そして動き易さ。それが大事。
なので、長ズボンを履きましょう。上着同様にヤッケを推奨。
『さっきから思ってたけど、ジャージで良くね?』
とお思いの諸兄、もちろんジャージでも可です。
が、砂や土への防御能力、汚れたときの洗濯の面倒くささ、日焼けへの防御能力など、あらゆる面でジャージはヤッケに劣ります。
まぁ、最強は上下ともにヤッケ on ジャージなんですけどね。
っていうか、ヤッケ着るなら下はジーンズだろうが何だろうが構わんみたいな風潮もある。

<靴>
砂地畑においての最強装備は地下足袋
これは唯一揺るぎない真理である。
実際に歩いてみれば分かるが、砂浜を想像してほしい。
歩くたびに砂が沈みこむので、スニーカーや長靴ではバランスが取れない。
砂による微妙な凹凸が歩行の妨げになって、マトモに歩けない。
結果、歩くだけで体力を消耗してしまう。
スニーカーは砂が入ってくるから余計に歩きづらい。
長靴は砂は入らないけど、凸凹な砂面に対しての融通が全く利かない上に、通気性がないので足だけサウナ状態になってしまう。
サンダルなんて論外だし、革靴なら多少は笑いが取れるかもしれんけど…。
とにかく、地下足袋が最高。
真夏は水でジャブジャブに濡らして歩く必要があるけども、熱さに少し弱いけども、とにかく地下足袋を買ってみんさい!!!!
砂地畑以外では、例えば茶畑ならスニーカー推奨(祖父が茶農家である僕の経験上は)なので、バイト先の畑によって推奨される靴は変わるかと。
畑じゃなくてビニールハウスだよ!ってことならスニーカーで良さそうだし、水を使うなら長靴の方が良いってこともあるだろうし。
ベテランの履いてる靴を観察して同じようなものを揃えると良いと思います。


加工編

加工作業において、つまりは工場内作業における服装について。
大体のスタンダードな服装としては、
  • 衛生帽子
  • 白衣
  • エプロン
  • 手甲
  • ゴム手袋
  • ヤッケのズボン
  • 長靴

<帽子について>
田舎の零細農家の加工工場とはいえ、衛生帽子をつけている。
が、実は会社からは「髪の毛が落ちない工夫をすれば良い」という程度の指示しかない。
婆ちゃん達が買ってきて、勝手にやってるだけなのだった………。
そのため、中にはニット帽の人もいるし、手ぬぐい巻いてるだけの人もいる。
私のバイト先は、衛生管理の概念が古いままなのだ。
ということで、バイト先の規模によるだろうし、零細なら何も規定がない可能性あるし、聞いてみた方が良い。
なんか被れよ!っていう規則はあるけど何も支給されない僕のバイト先のようなとこもあるし、支給されるとこもあるだろうしね。

<白衣について>
帽子は支給されないけど、白衣は支給された。
食品加工業でバイトしたことないんだけど、さすがに白衣くらいはどこ行っても支給されそう………どうなんだろう?

<エプロンについて>
白衣がめちゃくちゃ汚れるので、ほとんどの人がエプロンもしてる。前掛けの人も多いけど。
汚れるから白衣が支給されてるのでは?って個人的には思うからエプロンまで買ってはないんだけど、白衣だけだと間に合わないくらい汚れる。
さつまいもの皮むき、っていうか、さつまいもってめちゃくちゃ汚れる。ベッタベタになる。
ので、扱う食材というか原料によって上着は変わる感じある。
大きいとこだと白衣以外してたら服務規程違反とか言われそうだし(知らんけど)、事前に聞いたり実際にやってみてから考えれば良さそう。

<手甲について>
水を使うときに手甲があると便利。
ゴム手袋に水が入らん!!
それに白衣の汚れ防止にもなって、白衣の洗濯が楽になる。

<手袋について>
干し芋製造においてはゴム手袋が必須。
蒸した芋の皮をむくとき、めちゃくちゃ熱い芋をゴム手袋無しでは触ることもできない。
焼き芋じゃないからね、蒸した芋だからね、軍手だと普通に火傷するね、気をつけようね。
衛生管理上の問題ではなく、熱さの問題で、ゴム手袋をみんなしている。
衛生管理なんて概念はバイト先には無かったんや………。
たぶん、普通の食品加工会社においては衛生管理上の問題から、ゴム手袋推奨なのではないかなー?と思われる(知らんけど)。

<ズボンについて>
さつまいもの皮むきが手作業なので、さつまいもがめちゃくちゃズボンにも付着する。
プロが作るさつまいもなので、ほとんど蜜といっても過言ではなく、すげーベッタベタである。
ので、ナイロンとかポリとかのズボンを、ジーンズなりジャージなり何なりの上に履くことをオススメする。
上着同様、零細なら規定もクソもないだろうし作業や原料によっては汚れない可能性もあるし、事前に聞いた方が良いと思われる。

<靴について>
私のバイト先は、わりと水を使う職場なので長靴が必須。
衛生的にも長靴が良いのかなー?って思われる。
ここら辺も勤め先による感じある。


総括

収穫作業、つまりは農業においての服装は、かなり自由度が高い。
各自で、動きやすく体力を奪われない工夫をする必要があるくらい。
数千円をケチって、今持ってる汚れてもいい格好とかで挑んでもいいけど、マジで農作業なめると痛い目みるぞって感じ。
自己責任な部分が強い雰囲気である。
多分、どこ行ってもそんな感じだと思われる。

加工作業、つまりは食品加工業においての服装は、会社の規定への依存度が高い。
衛生管理をどこまでしてる会社なのか、その一点で服装が決まるのではないかな??
とりあえず白衣と長靴は必須レベルな雰囲気だけど………。
規定はどうなのか、会社からどこまで支給されるのか、きちんと確認した方が良さそう。

ということで、きちんとした服装で、なるべく身体に負担をかけない装備で働かないと、農業なんてやってられんですからね!ベテランの装備を見て、どこで売ってるか聞きましょう!!!

農家でバイトを始めた男【人物編】

農家の実際を知るための一例として、皆さんに私のバイト先の仲間を紹介したい。

極めて個人的なバイト体験記なので、業界の雰囲気なんて分かんねーよって感じあると思われるけど。

しかも、私の主観を全力投球で紹介していくので、実際の現場の雰囲気とは異なる場合があるかもしれません。

 

 

社員紹介

  • 会長

70代後半男性。2代目。ゲートボールやってる。畑にもちょくちょく顔を出すけど、理由は「ヒマだから」。年を取ってからの時間の潰し方って難しいだろうなぁ、畑に出てきて知り合いとお喋りして良い人生だよなぁ。僕の老後はきっと寂しいだろうなーなんて思いを巡らせてしまう。わりと可愛がってくれていて、「焼き芋やいたから食え」とか言って持ってきてくれる。また、僕が過剰に仕事している時には「般若くんはちょっと休んでろ」とか言って動かない奴らに説教しにいってくれたりする。

 

  • 社長

50代前半男性。3代目。「若者が農業をやるのは良い経験になる。どの農家もうちみたいな小さいところばっかりだから参考になると思うし、農業の現状を知ることは今後違う道を行くときにも役に立つはず。干し芋がメインだけど、芋の栽培から収穫・加工・販売までやってるのもウチの特徴の1つで、色々と学べると思うよ」といってくれた人。

 

  • 営業大好きマン

50代前半男性。営業担当の正社員。勤続10年未満。関西出身。「関西人が静岡県の干し芋を売っている」ということに営業として思うところがあるらしい。売り方が「静岡名産」を前面に出した売り方してるし、まぁ、そうせざるを得ない状況でもあるわけだし、そういう戦略で売っていくのに落ち着くのは理解できるけども、なんか可哀想というか何というか………。畑にくると無能扱いされているけども、それはそれで愛されている。自分で畑仕事は分からないと自覚しているため、農業初心者に優しい。注射嫌いだったんだけど、夏場に熱中症になって畑で何回か倒れ、病院に行って点滴打ってもらいまくってたら注射が好きになったとかいう過酷な話が持ちネタ。19歳で結婚して子なし。パチンカス。足の爪は自然と捩じ切れるまで放置するタイプで、素足になると爪が異常に長い。婿入りしてて、嫁実家とは繋がりがあるけど自分の両親とは絶縁状態らしい。父親が死んだことを死後3年にして偶然会った親戚に聞いたとか、固定資産税かなんかの書類から母親の名前が無くなってて、これって母親が死んだのかな?とか言ってる。どうやら家を潰したらしいんだけど、家を潰してまで婿入りした事情、波瀾万丈なんだろうなと思うけども具体的には聞けていない。しかも、嫁とは離婚してて、離婚後に復縁して今は事実婚状態とのこと。家潰して婿入り→離婚→復縁→事実婚って、色んな人生があるなぁって感じ。

 

  • 現場監督

30代半ば男性。現場(畑/工場)担当の正社員。県外出身。農業をやりたくて、仕事を辞めて農業の道へ。前職は他県で農業と全く関係がない職種。凄く良い人で優しい顔してるんだけど、下ネタがわりとキツいっていうギャップを備えている。優しい顔して腹斜筋がバッキバキというギャップも備えている。後期高齢者達をまとめるのに多大な苦労をしており、「10人いたとして、全体に指示を出して頭の中に情報が残るのは2人だけ…」とのこと。肋骨が折れてもその日は働き、翌日の朝に激痛に襲われても働き、終業後にようやく病院に行く、という程度には現場監督としての器がある。最近の悩みは年上彼女との結婚について。遊び人なので結婚したくないらしいけど、35を越えた女への責任もあるし…っていう。

 

パート紹介【通年の人たち】

  • ドク田ヘリ夫さん

70代前半男性。勤続14年というベテラン。僕の芋撞きの師匠。現場監督がその知恵を頼りにする唯一の人物。家は昔からの農家で、半農で生きてきた人。定年前は家具の営業してたらしい。働いてる理由は「年金を初めて貰った時は24万円もあって、これは働かなくて良いなぁ!と思ってたら下がっていって今じゃ月に13万円だ!!」とか言ってた。お金の問題もあるだろうけど、それ以外の部分も大きいのではないかと思われる。つまり、家の外に出て身体動かして友達とお喋りしてたいのではないかと。夢はドクターヘリに乗ることで、「自分で乗るだと何千万もかかるけぇが、救急で乗ればタダだよ!俺はちゃんと調べてるだもんで」とか言ってて小憎たらしい。しかし、作業にかかる時間の見込みや先を見据えた指示、臨機応変にその場での最も効率的なやり方の指示出しなどは一流で、とても真似できない。どうしてピタリと分かるのか不思議で仕方ない。不思議なことは生活リズムにもあって、17時に仕事終わり帰宅即夕食風呂で18時就寝の24時起床というワケワカラン生活リズムで生きてるらしい。深夜帯は時代劇の再放送とかをテレビで見てるとのこと。ちなみに、芋撞きのコツは、「細い方を下にしてやれば、やり易い」とのこと。

 

 

  • 前歯なし男さん

 

 70代前半男性。勤続3年。僕の鍬の師匠。前歯の差し歯をポケットに入れといたら畑で落としたらしく、前歯が何本かない。(2015/12月追記:最近、歯医者に行って前歯作ってきた)そんなお茶目な爺ちゃんは定年前までは建設業や農業を色々と渡り歩き、定年後はお茶農家で働いてきた人。自動車とか機械とか農機具とかの操作が超絶うまい。鍬の扱いも1番うまくて、30年くらい修行しないと辿り着けない鍬捌きをしている。あまりに上手く使うので、鍬の振り方を休憩中に教えてもらった。僕の鍬使いも多少はマシになったはず。トボけた顔してる優しい人なんだけど、腕の筋肉とかエゲツない。丸太みたいな腕してるんだけど、性格は優しい。基本的に人や物事を悪く言わない人で、「そうだねぇ」ってよく言ってる。後期高齢者の中では新参で、優しい性格も相まってイジられキャラ。「トロいのぅ」とか「バカだなぁ」とか言われまくってる。本人は自分のキャラを理解していて、「『俺はバカだねぇ』って言っとけば場が流れるから言ってる」とかいう計算高さを教えてくれたけども、本気でうっかりミス連発してるし最高。トボけた顔して若い頃は悪い事を一通りやったみたいで、武勇伝聞くの最高に楽しい。下ネタがキツく、現場監督と仲がいい。温泉に行ってコンパニオン遊びをするのが人生の娯楽らしい。5年前まで1日2箱以上のヘビースモーカーだったらしいが、死ぬよって医者に言われて禁煙したらしい。朝5時半くらいに家を出発し、20㎞の道のりを時速40㎞をキープして軽トラックで通勤してくるとのこと。ちなみに、鍬の使い方のコツは、「こうやったら、ビュっと手前に引けば良い」とのこと。

 

 

  • チャリ通する代さん

 

70代後半女性。勤続5年。僕の鎌の師匠。ドク田ヘリ夫に誘われて、干し芋屋に働きにきた人。元々は里芋とか、いろんなところに手伝いに行っていたが、干し芋屋で年間通して働けるようになったので今は干し芋屋でだけ働いてる。9㎞の道のりを自転車通勤している驚異の最年長。4時半起床、5時すぎ出発、自転車で40分かけて毎朝6時には工場にいる。毎朝、前歯なし男と缶コーヒー買ってお茶してるらしい。ビールが好きで、「昨日は飲んだんですか?」って聞くと高確率で「飲んじゃった。たまらん美味いのぅ〜」ってテヘペロしてて可愛い。静岡県民のソウルフードである炭焼きレストランさわやかが大好きで、70代後半にしてげんこつハンバーグを食べる。(他県民の方に説明すると、ハンバーグのメニューには肉が200gの「おにぎりハンバーグ」と肉が250gの「げんこつハンバーグ」とあって、大きい方の250gの肉を食っているということ。参考:げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか)さわやかに行ったらサラダ、ライス、げんこつハンバーグ、それとビール2杯を平らげる。達者すぎて言葉が出ない。仕事もその辺の20代に負けないくらい動いてやってる。っていうか、後期高齢者みんなそうだけど、その辺の20代より全然動ける人しかいなくてビビる。農家で働いていたときのこと、事故で薬指の先っぽ、爪半分から先を切っちゃったそうで、「一節切ってたら会社からお金が貰えただけんな、一節いってないもんで切り損だよ」とか言ってて爆笑。指がない人、農家には多いみたい。機械での事故が多いらしい。中小企業は怪我とか事故とかに構ってられんもんなぁ〜という感じ。この人のバイタリティは尋常じゃなく高いんだけど、人生も波瀾万丈で最高すぎる。「ワシの人生は1冊の小説になれるよ」とか言うんだけど、とても1冊には収まらないと思う。いつか別の投稿で、このブログに書きたい。ちなみに、鎌の使い方のコツは、「この野郎っ!ってやれば良く切れるだよ」とのこと。

 

 

  • 太っ腹おやつ子さん

 

70代半ば女性。勤続17年という大ベテラン。僕の皮剥きの師匠。旦那さんの介護が忙しいらしく、隔日で朝は遅くきて夕方は早めに帰宅する勤務スタイル。毎日1本は缶コーヒーやジュースやらくれるし、休憩中のおやつはほとんどこの人が買ってきている。昼食にメンチカツを買ってきてくれたり、餃子を買ってきてくれたり、とにかく気前が良い。毎日数千円分は差し入れしてるんじゃないかと思う。遠慮すると「遠慮と貧乏はするだけ損。食べなさい」とか言ってくる器の大きさ。子供達は全員が県内トップクラスの進学校にいったとかで、今は会社経営者とかになってるらしい。気前も良ければ頭も良いし品もある家庭という感じを受ける。家も立派なので、元々がそれなりに裕福なんだろうなという。会長とはゲートボール仲間ということもあって「般若くんばっか大変なことして、あの人たちは楽な仕事ばっかで何も手伝わないだよ、言ってきてよ!」とか会長にチクって僕の仕事を軽減させてくれる有難い人。サボってるおっさん達を許さない精神と仕事を一生懸命する人間を愛する精神を持つ。この人と会長のおかげで累計4時間くらいは僕も楽な仕事が出来たので感謝している。ちなみに、皮剥きのコツは、「なるべく短くヘラを持って、ズズーっとやって、うっちゃる!」とのこと。 

 

パート紹介【収穫の人たち】

 

  • 運送屋さん

40代半ば男性。勤続3年のパート。収穫だけ手伝いに来てる人。色んな業種の繁忙期に助っ人に行って生計を立ててるらしい。無口なタイプで寡黙なんだけど、圧倒的な体力と筋力で信じられない量の仕事をこなす一匹狼。1人で皆とは別の仕事をしてることが多く、正社員並みの働きをしている。最初の年は「ああ」とか「うん」くらいしか言わなかったらしい。コミュ障でも肉体を動かし続けることが出来るなら農家では重宝されるという実例。今年は漬物屋に手伝いに行く予定が無くなったとかで、急遽、加工まで来ることになった。

 

 
  • クビ飛び男
60代後半。短期バイト。長年勤めていた会社の社長の息子が大学を留年するわ遊び呆けているわで、社長が自分の会社で修行させることに。結果、1人増えたから1人減らします!でクビに。「青空の下で農業も良いかなぁ〜と思ったけど、とんでもなかった」が口癖。前職では80㎏程度の物をトラックに積み込んでの配送してたらしいけど、体力筋力共に追いついておらず、毎日死にそうなレベルで息切れしてる。個人的には「キツイ仕事は全くしてないのに何なの?」って思う。言われたことしかやらず、周りの状況に合わせて動いてくれない(体力的に意識を1つのことに向けるので精一杯なのかもしれない)上によく休憩してるので、後期高齢者たちから「あの人は仕事やらずに空を眺めてさえいれば時給1000円貰えて良いねぇ〜」って陰で言われてる。収穫の後に加工もやってくれと面接時にお願いされているにも関わらず、「もう辞める。身体がつらい」などといった愚痴が多かった。曰く「不器用だからやりたくない。お婆さん達に下手だの遅いだの言われるだろうけど、言われたくない」。曰く、「もう10年も旅行に行ってない。そろそろゆっくりしたい」。曰く、「こんなにキツくちゃ若い人なんてやらないよ。もっと機械化しなくちゃ」。曰く、「食品会社なのに工場が汚すぎる。あんなに衛生管理がなってないなんて、このご時世にありえない」。曰く、「毎朝、朝礼で社長が怪我がないようにって言ってるけど、怪我がないようになんて言うだけで何もしないのはどうかと思う。社長なら社員のことをもっと考えてやるべきことがあるんじゃないか」。農業未経験者で、農業についていけなかった人間の愚痴だからこそ真実があると感じた。とはいえ何でもかんでも機械化というわけにはいかないだろうし、経済栽培だってことを考えたら田舎の小さい農家じゃ限界だってあるだろうし。しかし、他の業種と違って、やる気とか体力とかない奴が気軽にやってけるような世界じゃないのも確かで、それは農業の抱える問題だよなぁという感じ。その辺、同じようにキツイ世界なはずの建設業界とかは上手くいってる感じあるの、収入の安定さの違いなのかなー?とか思う。どうなんだろう。結局、このおっさんは収穫で終わったんだけど、加工バイトを断る際に「高齢者達に不器用さをやいのやいの言われたくない」的なことを社長に言ったらしく、現場監督が頭を悩ましていた。辞めるときにクソなことをトップに伝える神経がクソ。個人的には、最初から最後まで「だからクビ切られるんだよ、お前は」って感想しか出てなかった。ちなみに、この人は職場の人間の名前を誰一人として覚えず終わった。
 
  • お祭り男
50代前半男性。短期バイト。同日入社予定だったんだけど、前職を辞めれなかったみたいで1週間遅れで参加。2週間働いた後の週末、「明日は休んで地元のお祭りにでます!」と言ったのが最期。お祭りで怪我をして、バイト辞めた。というか、「怪我をした」という連絡以降、音信不通になってバックれた。クビ飛び男によると「もう面接は通ってて、正社員の働き口が見つかりそうって言ってた。怪我したからっていうのは口実だよ。大変だもん、この仕事。働き口が見つかったなら、普通は辞めるよ」とのこと。このおっさん、独り言がめちゃくちゃ多くて常にブツブツと何か言ってて怖かった。口癖は「ヤバイ」で、名前を呼んだだけで「なんかヤバかった!?あ、ごめん!すみません!!」とか言ってきてウザかった。何も言ってねえし、怒ってもねぇよカスって感じ。「この畑はこういう畑なんで、ここだけこういうやり方でやってください」という現場監督の指示に対して、延々とずーーーっとそのやり方でやり続けたりしてた。たぶん、発達障害なんだと思う。初日は普通のスニーカーに普通のスラックス、ポロシャツに帽子という出で立ちで「畑仕事舐めてんなー」とか思った。2日目にスニーカーから長靴に変わったけど、3日目にダメージジーンズ履いてきて(お洒落なのじゃなくて、普通に両膝のところが破れた、たぶん、汚れてもいいという基準で履いてきただろうやつ)、膝の穴から砂が入らないのか気になって仕方なかった。4日目以降は長靴スラックスポロシャツ帽子で固定されてたけど、砂地畑で長靴とかアホかよって感じ。常に汗ダクで、周りを気にせず言われたことをひたすらやり続け、他の指示をしても前の指示を延々とやり続ける、そんな真面目な人だった。やっぱり、発達障害なんだと思う。体力が追いついておらず、明らかにオーバーワークなのに作業を辞めないので、現場監督や高齢者達が非常に扱いに困る人物だった。最後まで職場の人間の名前を誰一人として覚えず終わった。
 
  • 腎臓悪い系デブ
40代半ば男性。短期バイト。前職は倉庫勤務でフォークリフト乗り。フォークリフトの運転が超絶うまい。腎臓がヤバイとしか思えないような、もうすぐ死にそうな感じの腹をしてて、仰向けに寝てても腹がぽっこりしてた。体力筋力ともに足りておらず、肉体労働をさせられないという空気があって、最初の1週間は後期高齢者と同じ作業をしていた。あまりに肉体労働しないことにキレた太っ腹おやつ子さんが「般若くん達がずっと肉体労働してて、あの人はずっと座り仕事してる。同じ時給なんだから、やらせないと!」と現場監督に言ってくれて、僕の作業と交代した時には30分でダウンした。あまりに体力がなく、スコップ2振りで倒れたりしてたので、無理矢理に社長が帰らせたことがあった。本当に使えないおっさんで、300Kgくらいの量のさつまいもをブチ撒けたことも1回や2回じゃない。そんなことがあったので、全員から嫌われていた。「肉体労働できないなら時給1000円は出せないよ」という話を社長がした翌日、音信不通となりバックれた。無口だったので、僕はこの人の声を聞いたことがないまま終わった。
 
  • トラクター女
40代半ば女性。短期バイト。ニコチン中毒パチンカス。前職はトラックの運ちゃんということで、トラクター担当枠で採用された人。の割に、トラクターの運転がド下手くそで、後期高齢者に陰でこそこそ言われてる。大きい芋は軒並み切れちゃってるし、掘り起こしたはずの芋に土が被ってて芋拾いじゃなくて芋探し状態で大変だしで、言われても仕方ないよなって感じ。現場監督とか営業大好きマンがトラクターやった後に、おばさんとこんなに違うのかーって感心した。声がデカくて、畑の端から端まで声が届く喉を持つ。うるせぇ。昼休み、給食会社に頼んでる弁当を食べる時には「しょっぱい!」「からい!」「酸っぱい!」「甘っ!」など、全てのおかずの一口目には必ず絶叫している。うるせぇ。そんなに文句あんなら弁当作ってこいよ主婦だろって感じ。20代前半で結婚→離婚→30代前半で再婚。子ナシ。子供いないのに旦那のことを「パパ」と呼ぶ。そもそも、40代のババアが「パパ」なんて単語を職場で発声すること自体が気持ち悪いと思うんだけど、子供いないのに「パパ」かぁ…………パパ呼びの理由は「義理の弟と名前が同じだから」らしいけども、職場では辞めろやって感じ。1日に3回くらいトイレに行くので高齢者達と僕から嫌われてる。畑仕事において、『トイレに行く=その辺で野ション』なので、女性は近くのコンビニなどのトイレ、もしくは工場に戻ってするしかない。「最近、トラクターから降りるとトイレ行きたくなっちゃう!」とか言ってて、マジでトラクター降りる度にトイレ行きやがる。休憩もあるんだけど、休憩30分前にトイレ行く→20分くらいして戻ってくる→残り10分なので仕事しないで休憩に入る→合計で1時間近い休憩を1人だけしてる。重度のニコ中で、初日は煙草吸いながらトラクター乗ってて高齢者に怒られてた。トイレ行く時とか、とにかく車に乗ったら必ず煙草を吸うので、それも嫌われている。煙草吸う暇あって羨ましいですね(蔑み)。営業大好きマンと猥談してて、ブスでババアな奴のリアルな性の話に吐き気を催すこと度々だった。加工バイトにも継続して参加。畑ではトラクター乗ってたこともあって高齢者たちと接点あんまなかったんだけど、工場内作業になって高齢者たちと少し揉め、仕事も出来ないしやる気ないのでトラブルメイカーと化した。1か月ほどで工場内の作業から事務所の作業に配置換えされた。年末にはクビになった。さらば。端的に印象を紹介できるエピソードとしては、この人は唐突に体調不良になって帰ることが度々あったんだけど、昼休憩中に突然、「いきなりMAXどうしちゃったの私の身体ー!?」とか叫び出して、生理痛が酷いとか言って帰ったことあるんだけど、まぁ、そういう人。
 
  • クソ眼鏡デブ
20代半ば男性。短期バイト。初日、朝礼が終わって現場監督からの「あの軽トラックに乗って行って」という指示で軽トラに乗ったら助手席に乗り込んできた奴。そこでの第一声が、初対面での第一声が、「何歳?」だった。その瞬間、僕はこいつが嫌いになったし、実際にクソ野郎で、死んでほしさは日々高まる一方だ。僕が年齢を答えると、「タメだね!じゃあ、敬語なしだね!」とか言ってきて、本当にバイト辞めようかと思った。こんなカスと働くの?マジで?がバイト始まって5分後の僕の感想だった。典型的なバイトリーダー気質で、2日目にしてベテランパートのドク田ヘリ夫に指示を出そうとしたり、正社員に指示を出そうとしたり、僕のことを部下か何かだと勘違いしてるような言動をしばらくしていた。最初の頃、僕が筋肉痛で身体がキツイという話をした時に「俺は筋肉痛のところないよ。自分が楽する方法しか考えてないからね」とか言っててドン引きした。確かに、無駄に畑を散歩したり、2日に1回入れれば十分なのに、2時間に1回くらいの頻度で機械にガソリン入れたり、何かを運ぶ時には人より少しだけ少ない量しか運ばなかったり、せこせことサボるのに忙しそう。バイト始まって2週目、僕が段々と仕事に慣れてきた頃、体力的な逆転を悟った彼は「俺、睡眠障害なんだよね。今も50時間くらい寝てないんだよ。だから身体が動かない」とかいう虚言で自身の体力の無さを肯定しだして、それが一体、僕に何の関係があるんだろう?と思いましたね。1ヶ月経って僕の仕事量に追いつけなくなり(若いってだけで重労働な作業を2人で任されることが多々ある)、息切れしてるし、僕は筋肉痛にならないけど彼は筋肉痛になってて大変そうだった。真面目にやってないのも体力ないのも現場監督や高齢者達にバレており、加工作業においては肉体労働枠から外された(僕は肉体労働枠。こいつ的には肉体労働しなくて済むので楽できて嬉しいでしょうけど、僕の価値観からすると、働きを認められて加工においても肉体労働枠になったことは嬉しいことで、クソ野郎は死ねって感じですね。そもそも、若さ=肉体労働力だと見なされて雇われてるっていう普通なら誰もが思うであろうことに思い至ってない様子なのヤバイと思う)。どうにもバイトリーダー気質だし、口調が社会を舐めてんのかって感じだし、こいつ高卒じゃね?って思ってたらマジで高卒だった。しかも、今までバイトしかしてないみたい。20代後半に差し掛かって高卒職歴なしフリーターかぁ………あっ(察し。しかも、高齢者や現場監督の下ネタに対する反応を見るに、童貞なんじゃね?疑惑も個人的にはあって、そこをどうやって確かめようかなって、最近はそれが楽しみになってきた。上っ面では高齢者とも仲良く喋ってるけど、実際は「休憩中にまで喋りたくない」とか言ってて輪の外にいる。20代でなければ高齢者から嫌われてたと思うんだけど、20代は無条件で可愛がられるから、そこに救われてるなって感じ。バイト始まって1ヶ月以上経った現在、職場の人間の名前を誰一人として覚えていないのも、なかなかヤバイと思う。(2015/12月追記:職場の人間の名前はようやく覚えた。仕事を異常なくらいサボってて遂に頭数に入れられなくなったり、少し注意されただけで拗ねてたり、色々とヤバイ。軽度の知的障害なのでは疑惑も出てきた。言いたいことや紹介したいエピソードは山ほどあるが、多すぎてヤバイので、とにかくヤバイ奴だってことだけ重ねて言っておくに留める)

 

 

パート紹介【加工の人たち】

  • 背が詰まる子さん
90手前女性。毎年、加工作業に来てる人。もうすぐ90歳なのに、自宅から数百メートルを徒歩通勤してる。世間話にも普通に混じってくるし、普通に世間話できるし、ボケても耳が遠くもなってなくて凄い。5Kg程度の物なら普通に「よいしょっ」の掛け声で持てるし、その辺の還暦とかより頭がはっきりしてると思う。毎年1㎝ずつ背が詰まってくらしく、非常に小さくて可愛らしいお婆ちゃん。他の60代の人たちより仕事は速いし、農業やってる年寄りは元気だなぁ〜って感じ。
 
  • 孫が大好き子さん
50代後半女性。勤続2年。加工作業のパートの前の時期は、別の農家で里芋だか人参だかのパートしてるらしい。孫のイベント(学芸会など)があると半休とか取って行ってる。感想を聴くと喜んで孫の様子や成長を話してくれる。最近の悩みは、長男は結婚して可愛い孫まで見してくれたのに、長女が未婚なこと。大学が短期大学かつ女子大で、なおかつ新幹線通学させたことが原因かと思い悩んでる様子。家計的には助かったけど、今となっては大学時代に遊ばせてあげればよかったと。
 
  • 黙々とやる美さん
70代前半女性。勤続5年。黙々とやってる。良い人なんだけど、あんまりお喋りするタイプでもないので、良く分からん。仕事は早い。
 
  • まったりやる江さん
60代後半女性。勤続4年。作業してる班が違うので、あまり喋ったことがない。ので、良く分からん。仕事の速さは上位クラス。
 
  • 女学生
70代半ば女性。勤続7年。仕事できない人。周りからめっちゃ怒られてる。「だってぇ〜」とかから始まる言い訳が多くて、反省する素振りも様子もない。変なところで引っかかるタイプで、本質とは無関係なところでわーわー騒いでる。女学生としか言いようがない感じの声音と金切り声で、女学生としか言いようがない感じの言い訳や愚痴をこぼしてる。他の婆さん達が僕のことを息子や孫みたいに接してくるなかで、この人だけは僕を男として接してきてるのも気持ち悪い。上目遣いの猫なで声で「男はすごい」的なスタンスで来られても気持ち悪い以外の感想がない。婆さん達の総評としては、「出来もしないくせにしゃしゃり出てくるのが悪い」「最近は歯向かうことを覚えて言うこと聞かない困ったちゃん」「何年勤めてるの?初めての人より酷い」「あの人は結婚してないし、普通の人とは違う。独り身だから苦労を知らない」「共産党だからな」「あの人は処女だと思うよ」など。僕も処女だと思う。あまりにも酷いんだけど、誰かが「認知症じゃないか?」と言い出してみんな腑に落ちてた。
 
  • 床屋さん
80代男性。勤続年数不明。シルバー人材雇用で来てる人。非常にマイペースで、非常にプライドが高い。仕事はできないんだけど、本人はやれてると思ってる。周りの皮肉は聴こえていないのか、理解できていないのか、、、?年相応に耳が遠い。ファッションセンスが謎で、工場の仕事なのに革靴で来たりする。サングラスしてて、誰もが色つきの老眼鏡だと思ってたんだけど、普通にただのサングラスらしい。サングラスしてるから腐った芋を見分けられない。衛星帽子を野球帽の上にちょこんと乗せてて、まったく衛星帽の意味を成していなかったりもする。ズボンは基本的にジーパンで、お洒落さんなんだと思う。なんかよく分からんけど、見ている分には面白い。 
 
 
 

 総括

収穫の短期バイトの奴ら、やる気のない奴が多い。去年は、わざわざ東京から農業をやりたい!って人が来たらしいが、脳内お花畑だったようで、挫折して東京に帰ったらしいけども、そういう人も多いとのこと。
求人に「約20Kgのコンテナを積んだり下ろしたりする仕事」って書いてあんのに、20Kgの物を持てない、持つ気力もないっていうアホばっかで嫌になったよ僕は。
農業における最大の問題は、家庭菜園レベルのことでさえ経験したことのない人間が多いという現実だと思った。建設業とかはキツイというイメージあるけど、農業は「青空の下で働くのは最高!」「食べて喜んでもらうのがやりがい!」みたいな間違った、というか、農家の日常とは、農家の実際とは、本質的にかけ離れたイメージが世間にある気がする。
農業はキツイ。
しかも、口伝の業界で、技を見て盗む業界でもある。
作物の品種や畑や、その年の温度や湿度や雨量や日照量などなど、あらゆる要素で柔軟な対応が必要とされる。しかも、肉体を動かさない限りは終わらないという仕事である。新人研修があるような大きい会社もあるが、ほとんどの農家ではそんなことやらないようだ(聞いた限りでは)。
だから、職人気質が未だに残っているような印象を受ける。僕はそれを好ましいと思うけれど、職人気質な業界で2015年において活気のある分野って、僕は知らない。時代の流れには合っていないだろう。では、どうすれば良いのかっていうと、僕には分からんけども。まだバイトは続くので、色々と考察を続けていこうと思う。
また、若者が少ないというのは本当にそうだった。畑において、40代なら若手もいいとこだ。60代でも若手だと言われてる現状だ。僕のバイト先の地域だけかもしれないけれども、本当に20代なんていない。今年は20代が2人もいて奇跡的らしいですよ。過去10年で20代がバイトにきたこと無かったらしいからね。30代くらいなら、毎年何人かはくるみたいだけど。まぁ、所詮は短期バイトだからね…。短期バイトでさえ若者がいないのに、正社員なんてもっといないよね。
 
食品加工業としては、「パートのおばちゃん達が頑張ってる」という印象そのままだった。自社で栽培して貯蔵した原料を加工してるので、その辺で肉体労働が発生したりするわけですが、畑仕事が男の仕事って感じに対して、基本的には女の仕事って感じ。
干し芋という製品の特性上、『機械化された食品加工会社の工場』という感じは全くなく、あくまでも「昔はどの家でもやってたこと」をやってるだけで、機械化とは縁が無いなーって印象。
機械化する必要性を感じないし、機械化に対してのコストが高すぎると思うし、中小農家においては全くの均一品質での栽培は困難であって、加工においての人間判断による工夫で品質保持をしているという事情もあるし、おばちゃんが頑張れば良いものが出来るっていうね。
ってことで、機械化するなら製造以降、つまりは販売においての可能性しかないかなー?と思う。まぁ、農業時点において、畑の管理やら何やらを機械化してーアプリでーとかってのもあると思うけど、ハイテクを駆使した管理とか作業よりも、70代のベテラン農家が1人いた方がよっぽど有意義だっていう現実がある。経済栽培に真に必要なのは、パソコンや機械や販売経路ではなく、ベテラン農家のジジイだよ。マジで。
 
以上、グダグダと言い散らしてきたけども、要するに、畑の短期バイトは意識も職歴も学歴も底辺な人間しかいないけど、高齢者のパートの方々はベテランで、加工の短期バイトはおばちゃんばっかで体力仕事はなくて、正社員は農業に志を持っていた。(主観が入りすぎて、その辺の話に平等に触れられなかったのは反省してる。説得力ない感じになってしまった…)。
ので、農業やりたいなら、正社員としてやるべきだと思います。その際には、高い志と強い心が必要だと思います。
また、バイトとして農業やりたいなら、それ相応の覚悟、ヤバイ奴らと超ベテランに揉まれる覚悟、体力を使う覚悟、が必要かと。
あと、バイトとして食品加工やりたいなら、単純作業であることと、おばちゃん達に混じる想定、が必要なのかな。

農家でバイトを始めた男【環境/歴史編】

先月から始めた、さつまいもの収穫バイトについて語ろうと思う。

 
農家でバイトを始めるに至った動機などについては前回のエントリ(農家でバイトを始める男 - クソしかいねー世)を参照のこと。
 
今回は、バイト先となる干し芋屋が近所にあった理由を述べたい。
皆さんが農業でバイトをするときの手掛かりになれば幸いである。
 
 

環境

まず、さつまいもの生育環境についてまとめておこう。
(温度について)
さつまいもの生育適温は15~38℃とか22~30℃とか22~33℃とか言われていてはっきりしない上に、品種によって異なるとかあるらしいが、どの本やネットの情報でも25~30℃程度の高温が必要であるということでは一致している。
また、生育期間の積算温度が3000℃以上必要ということでも一致しており、暖かい地域が栽培に向いているっぽい雰囲気がある。
しかし、35℃以上の高温になると逆に育たなくなるらしい。
(土壌について)
乾燥に強く、砂地、火山灰土、傾斜地などでも育つ。
痩せた土地でも育つ強い作物である。
滞水、冠水害には弱いため、排水性が良くないといけない。
(日照について)
1日あたり12~13時間が生育には最適という話もあるほど、日当たりは良い方がいいらしい。
 
さて、それでは僕が住む町を紹介しよう。
僕が住む町は、遠州灘(太平洋)に面した田舎町だ。
海まで車で5分、静かな時には波の音が聞こえてくることもある。
そんな我が町の畑と言えば、砂地畑がほとんどで土の畑はあんまりない。
砂の畑が土の畑と違うところは、水はけが良いことだ。
すなわち、水はけが良いので多湿を嫌う農作物を育てやすい。
さつまいもは湿度に弱いので、水はけのよい砂地畑での栽培は望ましい。
また、海に近い砂地なので温度が高い。
真夏の砂浜を想像してみてほしい。照り返しがキツくて、アッツアツな砂浜は素足で歩けないだろう。
さらに、我が町の日照時間は全国的にもトップクラスである。
以上のこと(温度の高さ/排水性の高さ/日照時間の多さ)から、海辺の痩せた土地しかない我が町ではさつまいもが好んで作られているのである。
 
 

歴史

我が町において、さつまいもは在来作物である。
歴史的には江戸時代中期の明和3年(1766年)に遡る。
御前崎沖で薩摩藩の御用船「豊徳丸」が座礁したときに、その船員24名を大澤権右衛門が救出した。権右衛門は薩摩藩からの謝礼金20両を断り、3個のさつまいもを譲り受けた。
っていう始まりから、作物の栽培が難しい海岸地帯でもよく育つさつまいも栽培が広がっていった。
上記で示したように、生育環境に申し分がなかったので根付いたのだろうと推測できる。
 
 

干し芋製造が盛んな理由

さつまいも栽培が定着した理由は説明した通りだが、なぜ干し芋製造が盛んになったのかをここでは説明する。
我が町において、というか静岡県西部の遠州灘沿岸地域において、冬は「遠州のからっ風」と呼ばれる強風が吹く。
遠州のからっ風、体感温度が数度下がる程度に強い風である。
そのため、芋を干してもすぐに乾くし、干し芋製造に良い環境だと言われている。
それを知ってか知らずか分からないけど、1800年代半ばに御前崎羽村の栗林庄蔵が干し芋を考案した。
そう、私が住む静岡県は干し芋発祥の地なのである。
現在では干し芋といえば茨城県が有名になっているけれど、我が町にも質の高い干し芋を作っている農家はたくさんあるのだ。
 
 
以上のような我が町の環境/歴史を踏まえて、在来作物に関わるバイトを始めたのだった。
皆さんにおいても、自らの住む町の土地の性質や気象の特徴を理解することで農作物への理解を深められると思う。
自分の町の名産など、是非調べてみていただきたい。 意外と知らないことがあって面白いのではないかと思います。

農家でバイトを始める男

背景

半年ほど就活しながらの無職生活を楽しく送っていたんですが、無事に内定を貰ったのでやることがなくなった。

入社予定日は来年の4月。今から半年間ほど、何しようかなー?と途方に暮れた。
就職活動をしない無職、本当にヒマとしか言いようがないし、本当にヒマでヒマで仕方ない。
就活中は親や恋人からの「マトモなところに早く就職しろやカス」というプレッシャーに耐え、内定をゲットしたらしたで今度は「さっさと働けやバイトしろカス」というプレッシャーが半端ない。
そんな感じでアルバイト探しを始めたのだった。
 
 

アルバイト選び

ここで、過去の僕のアルバイト履歴を紹介しようと思う。
 
18歳:大学入学。人生初のアルバイトは家庭教師だった。特に考えはなく、なんとなく始めたアルバイトだった。3ヶ月ほど家庭教師をした後、内勤に誘われて家庭教師派遣会社の内勤として働き始める。家庭教師として登録している人達の管理や、簡単な顧客管理をした。時給は730円だった。
19歳:同家庭教師派遣会社で営業。19歳になった翌週から、客には「22歳の新人ですー」と嘘をついて1人で営業に行ってた。最高成績は月間500万くらいの売り上げで、全店舗の社員の中で1位の成績だった。だんだんと時給が上がっていき、最終的に870円になった。
20歳:教師管理、顧客管理の全ての仕事が出来るようになっていた。出来ないのは店長業務とか給料とかのお金まわりのことだけだった。やれることばかりになって分かったのは、いくら頑張ってもバイトは店長業務を出来ないという当たり前の現実だった。何百軒もの家庭に営業に行き、事務の仕事もし、バイトとしてその会社で積むことが可能な経験は十分に積んだ。だから家庭教師派遣会社のバイトを辞めた。家庭教師派遣会社のバイトで得られたことは、「頑張れば時給は上がる」ということ、「家庭環境や家庭事情は色々ある」ということ、「学生バイトが出来る範囲の仕事はクソつまんねー」ということ、「でも、友達がやってるコンビニや飲食店のバイトよりも面白かったのでは?」ということ、「学生だからこそ、将来はやりたくない/やる予定のない業種・職種で働ける」ということ、などだった。
21歳:次のバイト先として、ラブホテルを選んだ。ここから大学卒業までの数年間をラブホに捧げることとなる。ラブホを選んだ理由は、たくさんある。ラブホっていうコンテンツに対して立ち向かうためのセンスが20代前半にしか持ち得ないと思ったから。おっさんになってラブホで働いてる人生とか普通に嫌だけど、ラブホで働いてみたかったから。学業優先で働ける時間帯のバイトだったから。世の中の人間の裏を見たかったから。時給は驚くほど低かったけども、死ぬほど面白いことが待っている予感しかなかったから。などなど。
 
長期でバイトしたのは以上。他には短期でイベントスタッフ(設営と撤去)や、選挙の開披台調査(開票作業を2階から双眼鏡で目視しながら得票数をカウント→本部に電話で報告。本部で情報がまとめられ、一定数に達すると速報として当選確実ってニュースが流れる。留学生が日本の選挙の仕組みを知るためにバイトしてたりしてて面白かった)、塾講師も少しやったりした。
 
そんなことがありつつ、高等遊民である僕が、20代後半になってしまった僕が、今後の人生のためになるバイトとは?と考えたときに真っ先に浮かんだこと。
それは、

農業をやらねば!
 
という思いだった。
 
 

農業をやる男

なぜ農業のバイトなのか?
それは、就農人口が減っているからだ。
上記リンク先のPDFを見てもらえば分かる通り、就農人口は減っている。
つまり、人がやりたがっていない仕事である。
人がやらない、すなわち、オモシロイ仕事である。
また、私の次の就職先は農業ではない。私の人生において、農業で飯を食べる予定はないし、食べていける自信もない。
さらに言うと、就農人口の減少という問題は2015年現在において新しい動きを見せている。
すなわち、若者の“ビジネスとしての”参入である。耕作放棄地は増えていっており、就農人口も減少しているなかで、若者の就農はわりと熱い問題となっている気配がしており、2010年頃までのような単純に「就農人口減少!耕作放棄地増加!ヤバい!!!」と言っているだけの問題ではなくなってきているような気がするのだ。
その他にも、体力的に今しか出来ないだろうという考えもある。僕は小中高大と文化部の、生粋の体力筋力無し男である高校2年の時のスポーツテストでは、学年ビリ2の成績だったこともあるくらい運動と縁がない人生だった。そのため、体力仕事をするなら今しか出来ない!若い今しか無理だよ!(そもそも今も無理かもしれんけど…)ちなみに、前の会社はパソコン仕事していて、次の就職先も事務仕事である。
「っていうか、そもそも食べ物は食べないと死ぬっていう最重要なものなのに今までやってないってことの方がおかしいよな?そうだよ、農業やったことない40代男子とか、ただのメタボのクソだせー大人としか言いようがなくね?お前は農業やったことないくせに子供をきちんと育てる自信があんのか?あ?殺すぞ!」みたいな精神世界のやりとりもあった気がする。
以上のような理由から、この少しの空き時間に、人生最後だと思われる自由な時間に、農業を少しでもかじってみたいと思ったのだ。


アルバイト探し

さて、農業をやろうと思い立ったものの、そう簡単に農家でバイトを募集してるものなのか?
答えは、 YES だ。
とりあえずコンビニ行って無料のバイト情報誌をゲット。載ってるわけないよなーとか思ってたら2つほど載ってた。
僕が住んでいる場所が田舎だってことだろうけども、それにしてもラッキーだった。
ので、実際に農業バイトしたい人がどうするのかは知りません。別途ググってください。


アルバイト応募

求人があったからといって、やりたいことかどうかは別問題である。僕は、やりたい農業をやりたいのだ。
求人に出ていたのは「さつまいもの収穫」と「干し芋製造」だった。
前者は、さつまいもを収穫して約20kgのさつまいもの入った箱を運搬するのが主な仕事。出勤日数は応相談。時間は7:00〜17:00。時給1000円。
後者は、さつまいもの皮剥きが主な仕事。出勤日数は週3日程度。時間は1日5時間程度。時給750円。
後者は論外。干し芋屋なんだけど、楽天ランキング1位とかいう有名店である。儲かっててネット通販もしてるような現代的なところに興味はないし、皮剥きとかいう婆ちゃんの仕事をやりたいわけじゃないし、第2次産業ではなく第1次産業に従事したいのだった。
前者は収穫作業であるが、これもまた干し芋屋である。地域で1番ではないけれど中堅どころで、そこそこ有名である。期間の記載がなかったけれど、もしかしたら加工までやるのかな?そうしたら半年くらいあるな?期間的にはピッタリだなー。仕事内容的にも、そもそも半年間で最初から最後まで、つまりは苗から出荷までやろうなんて思ってないので、収穫っていう美味しいところを持ってけるとか最高かよ…苗から収穫までのことは適宜誰かに質問すれば知見を得られるだろうし…ピッタリかよー。むしろ、加工までやるとしたら第1次産業にも第2次産業にも関われるし、中堅どころとはいえ田舎の弱小農家なので加工より先の販売まで関われる可能性もある。時給だって、クソ田舎にしては破格の1000円だ。最高かよ、ここに決めたっ!!!!


面接

さっそく電話した。
アルバイトの募集をまだしているか聞いたら、「してますよ」という雑な感じ。近所のおっさん感あった。
電話に出た男の人に面接してほしい旨を伝えると、「この日は僕がいないんで〜…」とか言い出す。
えっ?会社に電話したら電話出た人が面接もするの?面接担当兼電話番なの?イイ感じに弱小かよ!最高かよ!!田舎の弱小農家の実態が俺を待っている予感!!!

といったやり取りをし、面接当日。
その会社の事務所兼販売所に行ったら、おっさんが1人。
そのおっさん、もちろん面接担当兼電話番のおっさんだったんだけど、社長だった。

社長かよ、クソワロタ。

面接で話した内容を要約すると、
・収穫は体力勝負だけど大丈夫か?という確認
・学生時代に部活はやっていたか?という確認
上記質問には素直に「部活は文化部だったのて体力ないかもしれないですが、キツイのは承知で応募しました。頑張ります」的な返答をした。
・収穫だけじゃなく加工もしてほしいが大丈夫か?という確認
・収穫は1ヶ月半程度、その後は加工で2月末くらいまで仕事あるという話
「最高です、2月末くらいまでの勤務が理想です!出来れば3月中旬くらいまであると助かるんですけど………」的な返答をした。次の就職先が決まっていることも伝えた。
・加工が早めに終わっても、物産展の販売とか営業とか、ウチは中小だから全部自社でやってるから何だかんだ仕事は用意できるよ。
「これぞ求めていた中小企業農家!!!是非、販売とかもやらせてください!!!」的な返答をした。
・朝は7時からだけど大丈夫?という確認。
「頑張って起きます…」的な返答をした。
・まあ、若いし、キツイだろうけど入ってみたら何とかなると思う。若いうちに農業するのは良い勉強にもなると思うよ。とりあえず、やってみようか?


といった感じで、わりと面接は盛り上がって「じゃあ、10月1日から来てください」とのこと。
こうして僕は半年間の無職生活にピリオドを打ち、半年間のフリーター生活(農家見習い)へと突入していったのであった………。


農家バイトの実際は、おいおい書いていきます。
とりあえず、体力勝負すぎてブログを書く肉体的余裕がなかった………。
だいぶ体が慣れてきたので、これからはブログを書くの頑張ります!


【201510】小説・映画とかの感想メモ

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注)感想メモなので、あらすじを記載したり考察はほぼしない。
個人的な読了後の感想をそのままアホみたいに書くだけです。

 

 

【漫画】

西餅『ハルロック』全4巻

電子工作する女子大生が主人公の漫画。
すごい面白かった。個人的に”ものづくり”に憧れがあるんだけど、工作のこういうところに憧れるんだよなぁ~っていう感情が止め処なく溢れてきて最高だった。アイディアが実生活に直結する世界で、そういう技術を持ってる人って良いよなぁ。

 

藤田和日郎『黒博物館 スプリンガルド』全1巻

藤田和日郎の絵柄が生理的に受け付けないんだけど、面白いという噂を耳にして頑張って読んだ。やっぱり絵柄が生理的に受け付けなかったけれど、そこそこ面白かったような気がする。
藤田和日郎の童謡的要素が生理的に受け付けないんだけれど、やっぱり、童謡チックな、或いは少年漫画チックな要素が生理的に受け付けなかったけれど、そこそこ面白かったような気がする。
藤田和日郎の絵柄や物語が生理的に受け付けない僕でも最後まで読めたっていう結果をもってして、やっぱり面白いのかなぁーという感じ。

 

五十嵐大介海獣の子供』全5巻

これは凄い。これは凄いぞ。今年読んだ漫画の中でいちばん凄い。面白かった。

 

羽海野チカ3月のライオン』11巻

恋愛メインになってしまって、主人公が今は何の試合やってるのかが分からんくなってきた。前巻までの内容を思い出そうとしても、恋愛模様しか思い出せない。もうちょっと将棋よりに戻ってほしい。

 

 

【小説】

法条遥『忘却のレーテ』

記憶喪失ミステリ。
別の法条遥作品を読みたかったんだけど、それが4部作と長いのでお試しに読んでみた。ってことで、初法条遥作品。わりと面白かった。が、最後のP300~P320が頭悪い人用の解説部分なんだけど、本当に内容がない。さんざん提示してきた内容を明示しただけなので、オチ無しとしか思えない。そういう意味で、個人的にはミステリではないと思う。P300~P320を読んで「そうだったのか!」とか言う人間は脳みそ弱ってるから気を付けた方が良い。まぁ、そういう層をターゲットにしたレーベルなのでは?感あるし、レーベルの特徴が出ただけなのでは?感もあるけども(新潮文庫nexはTwitterで色々言ったりしてるのでラノベ定義戦争に興味ある人はググると面白いと思う。個人的には”一般文芸で勝負できないラノベ界隈の人間がビビってキョドって一般社会の様子見をしながらご機嫌伺いしながら恐る恐る出版するレーベル”だと思っていて、特に根拠とか理由はないけどそう思っていて、なので今回は手を出してみたっていう節もあるわけで、意外と良かったので同レーベルの他の人の作品もチェックしてみようかなと思ったりした)。ラストに驚きもエンタメもない、っていう点だけがおしい。逆に言えば、オチ以外は本当に面白かった。(以下、このカッコ内ややネタバレ注意。読了後にこれ読んでて「そもそもオチは一番最初でしょ?」とか思ったカスに言うけど、僕は商業作品としての小説としての最後を締めくくる、物理的な本として最後に存在する、そのオチのこと言ってるわけです。)表現とか構成とかはとても良かった。この人の文体、好きだ。読みたい方の4部作が楽しみになった。

 

 

【その他】

特掃体長『特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録』

特殊清掃に従事するおっさんのブログを書籍にしたもの。ゴミ。
僕は就活のとき、わりとマジで特殊清掃という道に進もうか悩んだ時期があった。非常に真剣に悩んだ。なぜなら、僕はラブホでバイトしてたから。ラブホでバイトしてた時、ラブホという空間や概念や経済や社会学を学び考察し観察した。そしてラブホで十分な時間を過ごしたあと、特殊清掃の道に進もうかと考えたのは自然な流れだった。そこには明確なものしかなかった。だからこそ、こんなクソみたいなこと言ってるおっさんを許せない。中年のおっさんが中二病のノリでちょっと良いこと言ってみました風な文章を200ページも読むの苦行だった。”自分は鬱病なので~”って、そんなこと読みたくて本を買ったわけじゃねえ。鬱とかいって情けないこと垂れ流してクソつまんねぇ綺麗ごと言ってるポエムを読みたかったんじゃねぇ。お前の20年はクソかよ。お前は最高に素敵な環境に20年もいながら、そんなに童貞臭いポエムしか書けねぇのかよ。
中年の鬱おっさんが書いた死にまつわる童貞臭い詩を読みたい人にはおススメ。
だが、特殊清掃について見識を広めたい人には金ドブであると警告しよう。

 

 

 杉坂圭介『飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生』

数多ある風俗業界関連のノンフィクション/ルポ/告白もの/自伝/エッセイ/ドキュメントの中でも、最高に面白い部類だと言えるんじゃないか。飛田新地についてのアレコレはもちろん面白かった。予想以上に求めていた内容が描かれていて大満足。しかし、それよりも、文章は面白くて知的でさえあるのに言動がカスすぎるっていう、作者の地の文と会話文のギャップが最高だった。キャラ読み出来るドキュメントと言えるくらい登場人物が魅力的に描かれているのも個人的なツボに入ってしまった。
飛田新地というか、風俗業界についての考察をする上で非常に役立つ1冊であることは間違いない。前作は未読なので、前作も読んでみようと思う。

 

伊集院憲弘『客室乗務員は見た!』

作者が客室乗務員として働いていたときに遭遇した事件などがたくさん載ってる本。アホみたいな話が多くて楽しかった。イスラム教徒がメッカの方向を訪ねてきたという話が載っていて、このブログでも前に話題にしたけど、やっぱりイスラム教徒が気になってきた。あいつら、礼拝で使うマットを飛行機内に手荷物で持ち込んでるんだなぁ…という新たな発見をした。

 

吉田太一遺品整理屋は見た!』

これが読みたかった。クソみたいなポエムじゃなくて、こういう本を読みたかったんだ。死に際に真摯に立ち向かうプロの、こういう本を読みたかったんだ!

 

村田らむ『ホームレス・スーパースター列伝』

凄いルポルタージュだった。が、唯一気になったのは著者が違法行為に喝采を送っていることだ。ホームレスという生きるだけで必死な人たちが犯す違法行為は賞賛すべきカッコよさなのか疑問で、そこのみ価値観が合わないなーと思った。

 

久松達央『キレイゴトぬきの農業論』

脱サラして農業始めたおっさんの日記。門外漢が独学で農業について畑で妄想した内容をまとめた本なので、「論」とタイトルについているけれど学問の体をなしてはいない。意味不明な思考が垂れ流されるばかりで、大学に通って農学部でまともに勉強した方が良いんじゃないかな?ってアドバイスしたくなる。タイトルにある「キレイゴト」の定義さえ明確に記述されない時点でお察しレベル。推察するに、「キレイゴト」の定義とは、”作者にとって都合の悪い思想”でしかない雰囲気が漂う。そんな「キレイゴト」を抜きにして農業を語ったところで特に面白い話題はないし、作者の都合の良い妄想にしかなりえない。「農業論」を馬鹿にしてるとしか思えないし、そんな現代の農学に喧嘩を売ってまで書いた本がクソ面白くもない、知的センスもない、ただの妄想でしかないのがムカツク。お前は学問的に負けてるぜって言いたい。ビジネス的にはそれで良いのかもしれんけれど。加えて、前書きで言っている通り、作者は農業をしているのではなく「巨大な家庭菜園」をしているだけなので、読むときに注意が必要だ。俺がやってるのは家庭菜園だよ!って自信満々に正しい謙遜をしながらも、結局は自身の手に負えない農業全体に言及したりと取り留めがないので、どこまでが家庭菜園としての立場で、どこからが調子に乗って立場を忘れてる妄言なのかを気にして読まなければならない。そういう意味において手軽に読めないので新書としての価値はない。「僕は」「僕は」の多さに辟易としながら、読む価値を見つけられずに読了してしまった。趣味の日記という域を出ないゴミ。

 

農文協『農家が教える ジャガイモ・サツマイモつくり』

別冊現代農業2013年10月号が単行本化されたもの。
農家バイトを始めるにあたって読んだ。データや図が豊富で非常に勉強になったし、とても面白かった。が、一般人が家庭菜園をやるレベルなら必要ないほど専門的。さすが現代農業って感じ。僕のようなガチでちゃんと知りたい農業初心者には良いと思う。
ちなみに、農文協農山漁村文化協会の略らしい。

 

農山漁村文化協会『現代農業 2014年11月号』

コンテナ特集の号。バイトで使っているコンテナについての知見を深める為に読んだ。統一規格がないとか、素材の表示義務がないとか、強度にばらつきがあるとかいうコンテナの定義に関わる問題は興味深かったし、ここにはビジネスチャンスが埋まってる気しかしなかった。また、コンテナの様々な活用法が紹介されており、その発想に驚いた。やっぱり、農家って頭の回転が早くないとやってけないね。僕には無理だなー。未定義で統一規格がないからこそ、農家がそれぞれに面白い使い方ができているんだろうなーと思いました。つまり、ビジネスチャンスの臭いがプンプンする。農業に興味ないけど何でもいいからビジネスチャンスを掴みたい人、一瞬だけ農家に弟子入りして実情を調査してからコンテナで儲ければ良いと思う。

 

 

【映画】

 

 『グリース』

1978年のミュージカル映画
ジョン・トラボルタが格好良い。78年のことを想像するに、ジョン・トラボルタが格好良すぎる。この前観た「ヘアスプレー」でも一番よかったのジョン・トラボルタだし、ジョン・トラボルタはやっぱり凄いな。あと、知ってる曲が多くて音楽は楽しかった。でも、構成とか微妙で、登場人物多いんだけど各キャラを立たせきれてない感じした。要素が多すぎるというか、見せ場作りが微妙というか、ジョン・トラボルタいなかったらヒットしてなさそうって感じがしないでもないけど、誰がやってたとしてもその人にとっての出世作になっただろうなっていう感じもしないでもないっていうか。

 

 

 

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大掃除するときのために個人的な点数を書いとく。
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90~100:最高としか言いようがない。。。
80~  :出会えて良かった!
70~  :なにこれすげー面白いじゃん!
----越えられない個人的なツボ----
60~  :かなり面白い
50~  :わりと面白い
40~  :ちょい面白い
30~  :普通
20~  :特に面白くないし印象がない
10~  :お金を払ったことを多少後悔している
 0~  :ゴミに限りなく近い
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79点 西餅『ハルロック』全4巻
43点 藤田和日郎『黒博物館 スプリンガルド』全1巻
97点 五十嵐大介海獣の子供』全5巻
50点 羽海野チカ3月のライオン』11巻

 

53点 法条遥『忘却のレーテ』


 0点 特掃体長『特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録』
73点 杉坂圭介『飛田の子 遊郭の街に働く女たちの人生』
33点 伊集院憲弘『客室乗務員は見た!』
71点 吉田太一遺品整理屋は見た!』
79点 村田らむ『ホームレス・スーパースター列伝』
 7点 久松達央『キレイゴトぬきの農業論』
65点 農文協『農家が教える ジャガイモ・サツマイモつくり』
71点 農山漁村文化協会『現代農業 2014年11月号』

 

35点 『グリース』

 

【201509】小説・映画とかの感想メモ

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注)感想メモなので、あらすじを記載したり考察はほぼしない。
個人的な読了後の感想をそのままアホみたいに書くだけです。

 


【漫画】

五十嵐大介『魔女』第1集、第2集

こんなに面白い漫画を描く人を今まで知らなかったことを後悔してる。

 

五十嵐大介『SARU』上下巻

すげぇ面白かった。

 

高田裕三『リトル・ジャンパー』全7巻

タイムスリップもの。

前半は面白いんだけど、後半のドタバタ感はなんなの。論理的思考ができない人間がタイムスリップものを創作すると、テーマに追いつかないっていう良い例。描くべき予定のことを描けずに終わったんじゃないか、これ。小難しいことを抜きに読めばかなり面白いとは思うけれど、それでもやっぱりちょっとなぁ…って感じ。あと、漫画って連載打ち切りとか引き延ばしとかで物語がガッタガタになること多いと思ってるんだけど、こういう設定の漫画を描く場合は、特にきちんと物語を構成して描いてほしいもんですね。

 

高田裕三九十九眠るしずめ』全3巻
高田裕三九十九眠るしずめ-明治十七年編-』全4巻

打ち切られてんじゃねえよって感じ。ものすごく中途半端なところで打ち切られていて金返せと思いました。未完でも気にしない人なら楽しめると思いますが、僕には耐えられないです。”未完で許せるのは圧倒的な大作に限る”というのが信条なので、この程度のクソ漫画では許せない。何で明治17年編と改めているのか意味不明だし、無印は一、二、三巻なのに17年編はⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ巻なのも意味不明で許せない。良いところが1つもない。

 

尾玉なみえ尾玉なみえ短編集 脳酸球』

好き。

 

尾玉なみえ純情パイン<完全版>』

好き。懐かしい。純情パインに関しては、”尾玉なみえは天才である”という派閥の主張を受け入れられないこともない。

 

尾玉なみえ『アイドル地獄篇<完全版>』

懐かしい。連載当時に純情パインに比べてクソつまんなくなったなーと思った記憶の通り、純情パインに比べてクソつまんなくなったなーと思った。

 

尾玉なみえ少年エスパーねじめ<完全版>』

懐かしい。連載当時に純情パインに比べてクソつまんなくなったし打ち切られるよなこれと思った記憶の通り、純情パインに比べてクソつまんなくなってるし打ち切り仕方ないなーと思った。

 

オノ・ナツメ『TESORO オノ・ナツメ初期短編集 1998*2008』

この人のストーリーテラーとしての感性は否定しないが、普通にそこそこ良いとは思うけど、ありふれたお洒落さのみで構成されててつまらん。

 

オノ・ナツメ『not simple』

たしかに not simple ですね~そっすね~って感じ。単館系の映画を観に行って、当たりでも外れでもなかったわ~ってときの帰り道に似た心境。金返せとは思わんけど、パンフレットなどのグッズを買う気は一切起きず、DVDとか出ても買わないだろうなー………どころか、あらすじ含めて一切の情報を消去するって感じ。まぁ、単館系映画によくある、あの雰囲気ですね。「単館系映画だから」以外の何物でもないあの空気感ですね。好きな人にとっては大好きだろうなぁ。

 

【小説】

小川一水『博物戦艦アンヴェイル』

最高かよ。

 

小川一水『博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿』

前作に比べてぬるい………。が、シリーズものとしては良かった。国王の話とかは絶対に必要になるもんね。異国の地に行ってばっかりじゃ厚みが出ないし。でも、これで打ち切られてるんだよねぇ………。切ない。『博物戦艦アンヴェイル10』くらいまで読みたかった…。

 

早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』

第50回メフィスト賞受賞作。タイトル当てミステリ。
クッッッッッッッソくだらねぇ。あらゆる面において、メフィストだなぁ………としか言いようがない。メフィスト賞受賞作に期待する良い意味でのクソさは申し分なかった。ま、”タイトル当て”だからね。事件内容やら犯人やら探偵役やらの推理小説要素がクソでも文句を言うのはお門違いなのかな?上から目線のくせに幼稚な文章力とか、クソみたいな展開とか、物語に深みが一切ないところとか、伏線がクソみたいな質の悪いものしかないこととかさ。”タイトル当て”だもんなぁ。本文を気にしたら負けだよなぁ。評価が難しいところではあるけれど、普通に読み物としての採点をしとくことにする。アイデア先行すぎて、このアイデア凄いっしょ?って語りかけてくる感じがキモかったし、あまりにも本文が酷かったからね。まぁ、推理小説の幅を広げる経験としては読んで損はない、っていうか読んだ方が良いと思う。

 

石持浅海『フライ・バイ・ワイヤ』

石持ミステリの、この透明感はなんなんだろうね。好き。
この作品は色んな要素を色んな観点から色んな読み方ができるので、色々と楽しめると思われる。わりと最高だった。

 

周木律『眼球堂の殺人』

第47回メフィスト賞受賞作。
ゆとり世代が放つ本格(ゆとり仕様)ミステリ!!」という帯じゃないのが不思議なくらい、ゆとりクソ野郎全開の本格ミステリ。これで作者がゆとり世代じゃなかったら社会に絶望するしかない。僕もゆとり世代なので、ゆとり全開にこういう感想をインターネットにあげちゃうわけですが、自分のことは棚に置いときます。
まず酷いのが、言葉遣いである。カッコイイ言葉を使って凄いこと言ってるようで実は何も言っていない系の文体である。つまり、語彙の豊富さが クールさ or 小説としての質の高さ or 小説としての面白さ or 自身の知能は高い と思っているであろうクソさである。御大層な言葉回しをして、根拠も論拠も説明もなく雰囲気で誤魔化す手法がここ最近の流行のようだけど、ゆとってんじゃねぇぞカス。それが許されるのは、今の時代を築いた先人たちの圧倒的な筆力があったからこそで、お前の感受性と読解力ではお前の人生の読書体験では先人たちの感性の上辺だけしか理解できなかったようだけど勘違いしてんなカス死ねよって感じですね。
僕の感情を説明するに相応しい酷さが詰まった箇所を具体的にあげると、P26~P27です(一応、本格ミステリってことなんで、ネタバレにならない導入部分を選びました)。購入を検討している皆さんには、是非P26~P27を立ち読みしてみてほしい。このページの酷さを説明するのに必要な最小要素を箇条書きにすると、
・直径100mの円形の窪地に、大理石がびっしり張られている。
・直径40mの円柱状の黒い建物が、その中にある。
すなわち、面積を計算すると、
 全体(大理石の部分) = 50×50×3.14 = 7850
 黒い部分の面積 = 20×20×3.14 = 1256
 白い部分の面積 = 全体 - 黒い建物の面積 = 7850 - 1256 = 6594
つまり、大理石の部分は全体の84%、黒い建物は全体の16%である。にも関わらず、P26では「滑らかな白い材質で埋め尽くされていた」とある。お前の「埋め尽くされてる」っていう、「尽くされてる」っていう言葉の定義は、たかが84%に対して妥当な日本語だってことで良いんだよな?1割以上の反例に対して、「尽くされてる」っていう感覚を持っている人間なんだって認識して良いんだよな?それって数学的にも、本格ミステリ的にも、日本語的にも、僕は君を頭が弱いゆとりだと決めつけるに十分なんだけど、マジで言ってんの???
さらに言うと、P27で「黒い建物が白い器に内接する点は、ちょうど二人の真横に立つ小屋と同じ位置にあった。」とあるので、足元からは直径40mの黒い建物が広がっているはずである。にも関わらず、「白い材質で埋め尽くされていた」とか、大理石に反射した光で「眩しさに目が眩み(P26)」とか、意味不明だ。数学的にも建築学的にも視覚的にも納得できないんだが?これで国立の建築学科でてますとか、よく言えるなって感心しちゃうね。まぁ、太陽の位置とか光の差し込む角度によってそうなったんだよ!って無理矢理なこと言われたら、「目が眩み」ってのは納得できなくもないけどさ………でもさ、P29で住居の立地に関して、「つまり、1番日が高い正午ですら、太陽の光が届くことはない永久の日陰となるわけだ」って主人公の天才数学者が言ってますしね?地の文ではないとはいえ、作者が天才と設定した人物が間違ったこと言ってはないだろうし………まったく日が差さない窪地にある大理石が、どうやったら目が眩むほど光るんですかね?異常現象ですか?作者はアホなんですか?本当に建築学科を卒業できたんですか???
で、そんな素敵な住居に対する感想が「この未曾有の光景(P27)」とかいう意味不明なカッコイイワードで提示されるからね。いやはや凄いことですよ。「未曾有」っていう言葉に耐えられる描写が出来てないよな?意味不明だよな?反省しろや、ゆとりクソ野郎。って感じ。そういう違和感のある日本語の使い方やカッコイイ言葉による意味不明な描写とかカッコイイ言葉遣いなだけで何も描写できていないところが全篇にありまくって非常にイライラした。
もっと酷いのが、天才という設定の登場人物が軒並み天才に思えないという根本的な問題だ。会話や建物に関する考察などが、明らかに天才のそれではない。クールでもエレガントでもない。
エレガントさに欠けるという点では、トリックや犯人についてもクソである。『眼球堂』という名前から連想されること、図面の提示、柱の本数、枯山水についての会話、全体的にクソみたいな文体ではあるが明らかにおかしい箇所、すべて直接的に出揃いすぎている。これで分からないっていう方がおかしい。別に、犯人やトリックがほとんど分かってしまうことは悪ではないが、せめて自分で設定した物語の主題に合わせてエレガントさを意識しろやカスって感じ。3大奇書、もしくは清涼院流水御大を読んで出直してこい。
要するに、感想は次のたった一言に集約される。こんなのメフィストじゃない!!!!!!

 

 

 

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大掃除するときのために個人的な点数を書いとく。
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90~100:最高としか言いようがない。。。
80~  :出会えて良かった!
70~  :なにこれすげー面白いじゃん!
----越えられない個人的なツボ----
60~  :かなり面白い
50~  :わりと面白い
40~  :ちょい面白い
30~  :普通
20~  :特に面白くないし印象がない
10~  :お金を払ったことを多少後悔している
 0~  :ゴミに限りなく近い
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83点 五十嵐大介『魔女』第1集、第2集
88点 五十嵐大介『SARU』上下巻
41点 高田裕三『リトルジャンパー』全7巻
 2点 高田裕三九十九眠るしずめ』全3巻
 1点 高田裕三九十九眠るしずめ-明治十七年編-』全4巻
50点 尾玉なみえ尾玉なみえ短編集 脳酸球』
76点 尾玉なみえ純情パイン<完全版>』
45点 尾玉なみえ『アイドル地獄篇<完全版>』
45点 尾玉なみえ少年エスパーねじめ<完全版>』
32点 オノ・ナツメ『TESORO オノ・ナツメ初期短編集 1998*2008』
35点 オノ・ナツメ『not simple』


67点 小川一水『博物戦艦アンヴェイル』
53点 小川一水『博物戦艦アンヴェイル2 ケーマの白骨宮殿』
17点 早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』
71点 石持浅海『フライ・バイ・ワイヤ』
 6点 周木律『眼球堂の殺人』