クソしかいねー世

クソしかいねー世に愛を叫ぶ

農家でバイトを始めた男【貯蔵編】

農家でバイトをしていたのも今は昔となってしまった。

数年前の話でよければ、ここに書くから読んでいけ。

 

貯蔵する理由

さつまいもは収穫したら、貯蔵する。すぐには加工しない。

畑に埋けたりビニールハウスに保管したり、方法は様々だが、とにかく貯蔵する。

その理由は「甘くなるから」である。

さつまいもに含まれるデンプンが糖に変わるからだ。

甘味が増し、ねっとりとした食感になっていく。

そのため、大体3週間以上は貯蔵した方がいい。

 

貯蔵準備

さつまいもを掘って収穫したら、乾燥が必要である。

水分があると、すぐに腐ってしまうからだ。

とはいえ乾燥させすぎるのも良くない。

何事にも適度ってものがある。

それを見極める能力は、その道60年のジジイにしかない。

ラクターでこいで拾うまでの間に太陽によってどれくらい乾燥するか、その時々の日差しの強さで何分拾わずに置いておくかはジジイにしか分からない。

畑の水はけの程度、その畑の芋の水分量、真夏にどれくらいの水をあげて育てたのか、今日の今の気温とこれからの天気予報と、それに作業員が何人いて、どの作業にどれくらいの作業量があるのか、それを見極めて1日当たりの収穫量と霜が降りるまでに出来るかどうかという中長期的な判断をする。それを出来るのはジジイだけで、膨大なデータを経験の中で蓄積してるジジイのおかげで、さつまいもはベストな乾燥状態で貯蔵されることになる。

拾うのに何分、寄せるのに何分、みしくるのに何分かかるから、拾うまで何分日差しに晒して乾燥させないといけない、だから別のあの作業をあのくらいやって、という根拠の確かさが後になって実感される指示の神がかりさ、それを農家になって体験して現代の若者はクソジジイを敬えクソが、お前ら童貞はジジイを敬うこともできないクソ野朗でロックじゃないし、芋を食ってアホ面下げて「うま!」なんて言ってる場合じゃねぇんだよ。お前らには愛が足りない、愛が足りないから何で美味いのか知ろうとしない。愛が足りないから研究者になりえない。お前らみたいなクソ童貞は、女を抱いたからって脱童貞の気分に浸ってる大馬鹿野朗で、ただの皮膚だ。お前らの皮膚の下にあるものは何だ。そこに愛はあるのか。

 

貯蔵方法

さつまいもの下にあるのはデンプンで、それを甘く変えるためには温度湿度管理を愛情込めて行う必要があるし、毎日の世話が大切だ。

朝昼晩の見回りを毎日欠かさず行い、シーズン中はどこにも行けないし休みもない。

そうしなければ芋は腐るし、放っておいたらネズミに食われる。

そういう苦労をしているからこそ、スーパーの野菜は美味いんだ。

なんていうのは洗脳された社畜の言い分であって、そんな過酷な労働環境で若者が就職するはずがない。

そんな過酷な労働を自慢するのは時代の流れじゃない。

現代化、近代化は絶対に必要だし、機械化しなければならないところは山ほどある。いつまでもジジババの手作業でやってける時代じゃない。

とはいえ金はない。昔ながらのやり方から脱却する未来は、儲かっている農家のわずかにしか許されていない。

 

ビニールハウスが1棟いくらか知っているか?

 

僕たち普通の人間は、そんなこと知らない。

そんな業界専門の施設の値段なんかどうだつていい。

そうだろ?

「そうだ」と思ったお前を、僕は殺したい。

「そうだ」と思ったお前を、僕は童貞と呼ぶ。

研究者たれ。

研究者でなければダメだ。

ただ生きてるだけじゃ、ダメなんだよ。

僕は研究者ではなく、初学者である。

研究者への憧れだけがモチベーションとなっているカスだ。

だが、お前ら童貞よりはマシだよ。

好奇心を持て。農業を学べ。農作物との触れ合いの果てに、女との接し方を学べ。

それが無理ならラブホでバイトでもしろカス。

僕たちの人生は有限だが、手に余るほどのもので世の中は溢れてるんだから。

さつまいもを貯蔵するだけでも、ビニールハウス方式、土の中に埋める式、専用貯蔵庫、室内、などの方法がある。

それぞれにメリットとデメリットがあり、扱っているさつまいもの品種や水分量、あるいは貯蔵後の用途によって使い分ける。

畑に埋める式の場合、かなり上手くやらないといけない。

通気性がないと腐るので、塩ビ管などを刺しておくが、雨が降ったら水が入らないように抜かないといけない。

塩ビ管からネズミが入って、ネズミ天国になったりもする。

 

家庭の場合

さつまいもを入手したら、乾燥させて土を落として1つずつ新聞紙に包んで直射日光の当たらない冷暗所に保管すると良い。

段ボールなんかに入れて、温度が一定で、それなりに換気される場所、玄関とかに置いとけば良い。

 

農家でバイトを始めた男【用語集】

バイト中に覚えた用語などを記憶の限り書いておく。なお、3年前のため、大部分の記憶は既にない。

赤色:品種

青色:作業用語

水色:業界用語?

緑色:ジジババ語

 

 

  • いける【埋ける】
畑に掘った穴に芋を埋めること。
 
  • 泉13号
さつま芋の品種。静岡県干し芋に良く使われていた(過去形にすべきかどうか悩ましい)。これなくして静岡県干し芋の歴史は語れない必修用語。
見た目は白く、加工すると黄色い。昔ながらの干し芋であり、静岡県干し芋の歴史を感じる味。
 
  • 芋飴
重曹水にさつま芋をぶち込んで煮て水飴状にしたもの。約70年前、ジジババが幼少期に食べていたもの。
食べるものに不自由する時代の、貴重な甘い食べ物だったとのこと。
 
  • いもだし【芋出し】
埋けて熟成された芋を掘り出すこと。
 
  • 遠慮と貧乏はするだけ損
太っ腹おやつ子さんの口癖。
「遠慮と貧乏はするだけ損なんだから、貰いなさい!!食べなさい!!いいから!!こら!うだうだしてないで早く取りに来な!!!」
 
  • おろし【降ろし】
トラックから芋を降ろす作業のこと。
軽トラックに満杯のコンテナ(1個あたり約17kg)を降ろすという筋トレ。トラックに上げるよりは楽だけど、つらい。
 
  • 柿が赤くなると医者が青くなる
柿が旬の時期に連呼された言葉。「柿が赤くなると医者が青くなるだで、柿食べれば医者いらずだに!」
柿を食べればビタミンCがたくさん摂取できるらしいぞ!
 
  • 角切り
四角い棒状の干し芋のこと。
 
  • かわむき【皮剥き】
加工作業における無限地獄作業の1つ。
数百kgのさつま芋を一気に蒸かして、冷める前に剥かないといけないため、スピード勝負である。
 
  • カラス
カラスはさつま芋を食べる。
畑で芋を寄せ終わった後に、すぐ来る。どころか、作業が落ち着くのをずっと監視してやがる。人間ですら当日にどの畑をやるか教えられるのに、すごい。賢い。
 
  • 機械化
農家なんて機械入れればいいじゃん!みたいな風潮は、現場を見てから言え。
まず、農業界隈の機械というのは何でもかんでも軒並み高い。高すぎる。何千万円とか何億円とかする。とても導入できない。
しかも、干し芋作りにおいてはサイズも形も粘度も何もかもがバラバラな芋を良い感じに加工するのは難しい。高い上に使えない。人間の方がコスパが良く、高品質なものが作れたりする。
だから、もっと安価に、例えばラズベリーパイとかに安いwebカメラ使ってAIサービスと組み合わせるとかすれば、爆安で機械化できそうじゃん。そういう、単に機械化といってもさ、このご時世さ、ゴリゴリの何億円のハードウェア勝負じゃなくて、ソフトウエアで何とかすれば数万円で何とかなるんじゃないの!?全行程の一部分だけをクソみたいにちゃっちい、けど、有能な機械を入れるだけでもさ、ビジネスチャンスなんじゃないの!?極端な話、スマートスピーカーを置くだけでも改善される仕事って、地方のクソ会社には山ほどあると思うんです。都会民よ、お前らのデジタルネイティブを活かせるのは地方だぞ。
 
  • きんりー
静岡県御前崎市周辺での切り干し芋の呼び名。
「うまいきんりーが食べたいのぅ」
 
  • クイックスイート
さつま芋の品種の1つで、紅あずまから作られた品種。
ねっとり甘くて干し芋向きとされていて、少し前から干し芋業界の流行り。今(2015年現在)は新品種に流行りを奪われそうな感じ。
個人的には好きじゃない。
 
  • クワ2振りで息が上がる
数日でバックれたおっさんが鍬2振りで座り込んだことから。収穫が終わるまで、鍬を使用する度にネタとして使用された。
 
  • クワ2振りで心臓が止まる
息が上がるネタが使い古された頃、「鍬2振りで心臓が止まるんで勘弁してくださいよ〜」という発展形が生まれた。
 
  • けっこい
綺麗の意。
「この芋はけっこいなぁ」
「けっこくやらにゃ仕事じゃないに、手を抜いちゃいかん」
 
  • こぐ【扱ぐ】
『草木を根のついたまま引き抜く』という意味。僕が体験した農作業においては、トラクター(あるいは耕運機)で芋を掘り起こすことを指す。
 
  • こしき
さつまいもを蒸すときに使う蒸し器のこと。
1m四方くらいの大きさで、200Kgくらい入る。それを4つくらい重ねて一気に蒸すため、1回に800Kgくらいを蒸すことになる。
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  • こなふき
干し芋を保存していると白い粉を吹く。これは糖分が結晶化したものである。干す時間や保存方法によって粉を吹くかどうかは調整できる。
食感や味が変わるため、農家それぞれの好みや趣味や売れ行きで粉を吹かせたり吹かせなかったりする。
あえて粉を吹かせなくても長期間保存すると粉を吹くので、新品なのか古品なのか分かりづらい。なので、あまり良いイメージはない。
 
  • こんたび
「この度」が訛ってるジジイの口癖。
「こんたびは、こういう風にやってみろ!」
 
  • コンテナ
カゴのこと。収穫用とか、皮を剥いた芋用とかに、大量に使う。
コンテナにはビジネスチャンスがあると思う。規格とか現状のコンテナの性能とか調べると面白い。ちょっと農家の意見を取り入れて改良したら売れる製品が作れるんじゃなかろうか。
 
  • さしみ

正四角形でない角切りの干し芋に対する表現。

芋を角切りにする作業は手作業なので、下手くそがやると綺麗な四角にならず、平行四辺形になる。

平行四辺形の干し芋をベテランが揶揄するときに使う。

「これは干し芋じゃなくて立派な刺身だなぁ」

↓これが普通

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↓これが刺身
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  • さつまいもは慣れた頃に終わる
さつまいもの収穫は、霜が降りるまでの短期決戦。1ヶ月程度しかないので、身体が慣れてきた頃に終わってしまうという昔から伝わる言葉。
実体験例「初週:筋力不足で筋肉痛 第2週:体力不足で夜は爆睡 第3週:溜まった疲れで身体が重い 第4週:ようやく慣れてきたぞ!!→終了」
 
  • 3千円の鎌ならよく切れる
鎌が切れなきゃ仕事にならない。2千円の安いやつは切れなくてイライラするので、千円出してでも3千円の鎌を買えという婆さん達の言葉。千円違うと大違い。道具はケチっちゃ駄目ですよ。
 
  • 砂地畑
さつま芋は、水はけのよい場所で育つため、砂地でも土でもイケル。が、土畑で育った芋は土の匂いがする。
真にさつま芋の甘味を感じたいなら、砂地畑で育てるべし。
 
  • 相撲を取る
転ぶこと。「手に砂を持つ」とも。
大人になってこけるとダサいけど、「なに相撲取ってるだ?」ってジジババに言われると救われる、そういう世界に俺たち生きてるじゃん?
 
  • そうめん
芋を撞くときにできる切れ端の部分で、規定の太さにならない細長い干し芋のこと。
細いので良く乾き、出来上がりは固くなるが、硬い方が好きという人もいる。
 
  • だーたくたー
雑なこと、乱雑、「ぶしょったい」に通じる方言。
「だーたくたーにやっちゃダメ。けっこくやらにゃ」
 
  • 立ち小便

畑で作業中にトイレに行きたくなったらどうするか。ある婆さんは凄い。その辺でする。野良犬と並んでする。隠れもせず見せつけるかのごとく堂々とする。

畑にトイレはない。これが概ね一般的な事実であり、そういう世界なのである。

真面目に、畑にトイレなんてあるわけねーんだけど、トイレ行くには工場やら近所のコンビニやら公園やら、何にせよ遠出する必要があり、これも女性参加が難しい原因の1つかもしれない。昭和初期のババアは強いけど、ゆとり女子には厳しい世界だ。かといって畑仕事は男、工場作業は女、なんてやってられん時代だしねぇ…。

 
  • ちんびくさい
「小さい」の方言。
「そんなちんびくさい芋は捨てちまえ!」
 
  • つく【撞く】
皮を剥いた芋を干し芋の形状に加工する作業のこと。
角切りの場合は、ピアノ線を貼ったところに芋を通して、90度回転させてから、もう一度通すことで四角く切る。
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これが下手だと、刺身職人の称号を得ることになる。
平切りの場合は1回だけピアノ線を通す。
角切りと平切りで厚さが違ったり、農家ごとの乾燥のさせ方でピアノ線の間隔が違う。
この芋撞き機、すごい高くて1台3万円くらいらしい。量産品じゃなくて職人の手作りだからね。
 
  • つるぼけ
蔓や茎や葉ばかりが育って、肝心のさつま芋が育たないこと。
「さつま芋も認知症になるだ」という後期高齢者ジョークが披露された。
 
  • つんび草
つんびとは、女性器のことを指す方言。
何だったか忘れたけど、たしか「ひっつき虫」のことを指してたような…婆さん達がキャッキャしてた記憶しかない…詳細をご存知の方は教えてください…。

 

  • トースター

干し芋を食べる時、トースターで焼く(温める)と、めちゃくちゃ美味い。100倍くらい美味い。さらに、バターを乗せても良い。

干し芋をそのまま食べるのは未開人のすることなので、文明人の皆さんはトースターで温めてから食べましょうね。

 

  • なかおち(中落ち)
元々、水分量の多い芋や、過度に蒸かしすぎると、デロデロに柔らかくなる。水飴みたいなデロデロさになった芋は、乾燥に手間暇がかかるため、割高になる。が、めちゃくちゃ美味い。普通のより断然柔らかいし、べしゃべしゃしている。そういう干し芋のこと。
あまり作られないため、出会ったら買うべし。
 
  • 中白(なかじろ)
しろた、しろしたとも言う。
一部が白く硬化しているさつま芋のこと。水やりが足りないとか雨が足りなくて水分が足りない状態で生育したさつま芋に見られる。
どんなに見た目が立派でも味がしないため、商品にならない(とされてきたが、ワケあり品として売る場合もある)。
生では見分けられず、蒸かして皮を剥くまで分からない厄介なもの。中白が出ると、その畑で採れた芋はほとんどが中白であり、廃棄されてしまう。
ただし、中白の芋でも、干して粉を吹かせちゃえば通常のものと見た目がほとんど変わらない。素人目に判別は不可能。味は数段落ちるのにも関わらず、普通に高く売ったりする。そういうこともあって、個人的には粉吹き芋は好きじゃない。
 
  • ならべ【並べ】
皮剥きして撞いた芋をバラして並べる作業のこと。
 
  • はねもの
切れ端の部分のこと。
これは農家によって意味や対象が異なると思われるが、要するに、ワケあり品の範疇。
 
  • ばんたび
「この度」というと「初めて」という感じがするが、毎度毎度のことになると「万度」というジジイ。
「まんど」ではなく勢いよく「ばんたびっ!」と言うのがポイント。これを言うことによって続く言葉にパワーが出てくる。
「ばんたびっ!失敗ばっかりして、お前はダメな野郎だなぁー!」
 
  • ひら(平切り)
薄い小判型の干し芋のこと。
バイト先では平は高級品、普通のは角切りだった。見映えがいい小判型で、味の良いものだけを厳選して平切りにしていた。
何でもかんでも平切りにしてる干し芋を見ると、汚ねぇなぁ〜と思うようになってしまった。
 
  • 紅あずま
一般的な知名度が最も高いのではなかろうか。家庭料理で良く使われる、スーパーで良く見る品種。
干し芋には向かないが、焼き芋に向く。
 
  • 紅はるか
2015年時点で流行の兆しがあり、2018年現在は完璧に干し芋業界で流行り。流行りというか定着してきたか?
2010年に登録された新しめの品種で、蒸した時にめちゃくちゃ甘い。安納芋より甘いシルクスイートなんか目じゃないくらい甘い。
めちゃくちゃ美味いから、他より高くても紅はるかの干し芋を買うべし。
焼き芋にしても抜群に甘い。
 
  • 紅きせき
新品種?のさつま芋。2015年時点で近隣で作っている農家は1箇所だった。
2018年現在もマイナーなようだが、次世代を担うか??
 
  • 変なところに芋がある
猥歌というか、春歌のひとつ。正式な題名は知らんが、「昨夜父ちゃんと寝たときは〜」のやつ。詳しくは「変なところに芋がある」でググってください。70代のばあちゃんが教えてくれた。
 
  • ほす【干す】
干し芋の干し方には2通りある。
1つは、天日干し。
1つは、機械干し。
どちらにしても手間がかかる。
機械干しだけだと甘みがイマイチなので、機械干しのあとに天日干しするところもある。
 
撞かずに、1本そのまま、丸ごと干し芋にしたもの。乾燥に手間暇がかかるため割高。現在は作っている農家が少ないため、見つけたら買うべし。めちゃくちゃ美味い。
 
  • みしくる
「むしる」の意。
「みしくる」には方言の可愛さが詰まっていると思う。
 
  • めざましい
「素晴らしい」の意。
「めざましくやれよ!」
「めざましくやったのに誰も褒めてくれやせんから、自分で褒めるしかない」
「(不出来なものに対して皮肉で)めざましくやったなぁ」
 
  • ヤッケ
ウィンドブレーカーのこと。
遠州のからっ風に対抗できる唯一の手段。
 
  • よせる【寄せる】
畝に並んだコンテナを回収して周り、みしくる部隊のところに持っていく(寄せる)こと。
 

農家でバイトを始めた男【収穫編】

収穫作業の内容、および収穫作業に伴うアレコレを総括して書いていこうと思う。

バイトしていたのは、もう何年も前のことになってしまったけれど。

 

収穫作業について

まず、収穫作業の手順を紹介する。収穫は以下の流れで行う。
  1. つる刈り(つる切り)
  2. こぐ
  3. 拾い
  4. 寄せる
  5. みしくる
  6. いける
 
順番に見ていこう。
 

1.つる刈り

まず、「つる刈り」である。
さつまいもを掘る上で、つるが邪魔になる。
そこで、先につるを刈るのである。
つる刈り機を使う農家もいるし、鎌を使ってオール手作業の農家もある。
つる刈り機を使う場合にも、刈り残しが発生するので、人力での鎌を使った「つる切り」はやらないといけない。
 
 

2.こぐ

次に、「こぐ」作業である。
漢字で書くと「扱ぐ」。
これは、根っこのついた状態で植物を引っこ抜くことを指す。
さつまいも収穫においては、耕運機、もしくはトラクターで芋を掘り出す作業のこと。
つるがちゃんと切れていないと、トラクターにつるが絡まって作業が一時中断してしまう。
つる刈りをしっかりやらないと、ここで痛い目を見ることになり、トラクターが故障する原因である。
また、扱ぐ作業の前に、畑の隅の芋をある程度は手掘りして、トラクターの通り道を作らないとトラクターが畑に入れない。
ラクターがUターンできるように、畑の端の芋も、ある程度は手掘りしないといけない。
ラクターに乗る人は、疲労度としては最も楽であるが、芋を切らないように掘り出す技術が求められる。
 

3.拾い

次は、「拾う」作業である。
ラクターや耕運機で掘り出された芋を拾う。拾って20kgコンテナに入れる。
ただそれだけ。
ずっと中腰なので、地味に腰にくる。
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ひたすらこういう感じでコンテナに芋を入れていく。
1つのコンテナで、およそ17kgの重さになる。
この作業で腰をやってリタイアする中年が多い。
というのも1日に5t〜8tくらい収穫していたので、画像のコンテナ300個〜450個くらいをいっぱいにするくらいの芋を、ずっと中腰で歩きながら収穫するからだ。
コンテナ半分くらい入れると10kg近くになるけど、満タンになるまでコンテナを引きずって次なる芋を拾う無間地獄。
コンテナは最初に散歩しながら畝に沿って一定間隔で置いていくんだけど、足りないとか余るとかあると畑の端からトラックまで歩かなきゃいけなくなったりなので、容積的にどのくらいの芋があるかを見極めてコンテナを置くのも職人技だったりする。
 

4.寄せる

次に、「寄せる」作業である。
掘り出した芋がコンテナに入って畝に並んでいる。
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この畝に並んだコンテナを、運搬機を用いて回収する作業である。
(画像は、ほとんど終わりがけの時のなので数が少ないですが………)
運搬機とは、例えば以下のようなやつのことである。
 
運搬機でお散歩→
コンテナを持ち上げ→
運搬機に乗せる→
畑の隅まで運ぶ→
トラックに乗せる、もしくは降ろす→
運搬機でお散歩→以下、ループ
 
このループを8時間続けると、2万歩程度の歩数、15km程度のウォーキング、合計5t〜8tの芋の上げ下げ、というような、かなりキツイ筋トレになる。
わりと死にかける。普通に熱中症になるレベルなので、1日2リットル以上の水分補給を心がけましょう。
 

5.みしくる

次に、「みしくる」作業である。
「みしくる」は方言。意味は「むしる」とほぼ同じ。
さつまいもの両端についた蔓やら根やらをプチプチ取る。
貯蔵において、芋に蔓とか付いてると、蔓が芋本体から水分を奪い、蔓から水分が蒸発してしまうらしい。
それを防ぐ為に、1本1本みしくる必要があるというワケ。
何故ここで方言を使ったのかっていうと、雰囲気がさ、みしくる、ってことで覚えたからさ、そういう言葉遣いを大切にしたいっていうことですね。
作業としてはトラクターの次に楽。
ここで、全ての芋をみしくるわけではない。
干し芋づくりってのは、とにかくコストがかかる。
また、加工時にかなりの部位を捨てることになる。
そのため、小さい芋は捨てるのである。
スーパーで売ってる石焼き芋くらいの大きさだと、ギリギリ残すかどうかって感じ。
その判断基準は農家に依ると思われる。
 

6.いける

最後に、「いける」作業である。
漢字で書くと「埋ける」。
さつまいもの貯蔵方法は色々とあるんだけど、私のバイト先の地域一帯では埋ける方法を取っている農家が多い。
読んで字の如く、土の中に埋めるのである。
まず、ユンボなどの機械か、鍬を持ったベテラン爺さんを用意します。
だいたい深さ1.5m〜2mくらいの穴を掘ります。
みしくった芋を入れていきます。
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1tくらい入れて、ある程度の山になったら、形を整えて藁をかけます。
通気性の為に塩ビ管を刺しておきます。
藁で芋を覆ったら、シャベルで土をかけていきます。
いい感じの厚さになるまで、ひたすら土をかけます。
目安は、スコップを刺したときにスコップが半分以上刺さる程度です。
いい感じの厚さになったら、遠州の空っ風で土が吹き飛ばされて芋が露出するなんてことのないように、つる刈りしたときに取っておいた蔓で山を覆います。
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(奥は土をかける前の藁をかぶせた状態、手前は完成した状態)
 
埋けたら、1ヶ月くらい放置して熟成させます。糖化して美味しくなります。
気温が下がった場合には、塩ビ管を抜くなどの配慮が必要です。
 
と、簡単に書きましたが、さつまいもの収穫作業において圧倒的に1番キツイ仕事です。
スコップで土をかけるって言うだけだと簡単に聞こえますが、足元の土をすくう、スコップに2キロくらいの土が乗る、それを自分の足元から肩あたりまで、スコップが半分以上刺さるまで延々と放り投げないといけないわけです。マジでつらかった。
1日に7個くらいの山を作りましたけど、1山作るのに20分くらいかかります。
 
埋け方については農家によって様々で、穴を掘ったら側面に藁を詰めたり、山を作ったあとにビニールをかけて風で土が飛ばされないようにしたり、色々あります。
 
 

作業の進め方

今から書くことは私のバイト先の規模(小規模な田舎の農家)での話であることを念頭に読んでいただきたい。

 

上では一通りの作業を書きましたが、作業自体は同時進行だった。

 

次の次の畑:

つる切りをする人(1~3人)

 

次の畑:

ラクターが畑に入れるように手掘りする人(1~2人)、扱ぐ人(1人)

 

今の畑:

拾う人(2~3人)、寄せる人(1~2人)、みしくる人(2~4人)

 

前の畑:

埋ける人(3人)

 

といった感じで、3か所~4か所の畑に散らばって、各々が流れ作業のように自分の仕事をする。拾い終わったら次の畑に手掘りしにいく、寄せ終わったら次の畑に寄せにいく、みしくり終わったら次の畑にみしくりにいく、というように各人が自分の仕事をやり続けるのが効率的。これが理想的なわけですが、1番大事なのは拾って寄せてみしくることなので、作業の進み具合によっては今の畑で全員が作業することもあるわけです。
 

感じたこと

ということで、なるべく無駄がないように作業指示を出す、っていうのが大事なところだなーと感じました。畑によって、あるいは畑の場所によって、芋の育ち方や畑の性質が異なるので、どの作業にどれくらいの人数を割くか、どれくらいで作業が終わるかの見込みが難しい。難しいからと言って見込みを誤ると、「みしくる芋がないぞ早く拾ってこい!」とか「拾う芋がないぞ早く扱いでくれ!」とかって事態になって、遊ぶしかない人が出てきてしまう。
そういう点において、農家ほどやり方にこだわりがない職業ってないんじゃないかと思った。
同じやり方が通じないのは当たり前で、状況に応じてやり方を変える。
時間がかかりそうなら人員配置を柔軟に変える。でなければ、日が落ちて真っ暗になって街灯もない畑では何も見えない。
 
ここでは経験こそがモノを言う。
70代のジジイが神がかった指示を出す。
経験に勝るものはない、マジでない。
情熱では美味い作物は育たない。
経験がなければ絶対に作れない。
 
だからこそ、IT革命をすべきだと思う。
気温、湿度、肥料、植えた数、日程管理、工数管理、作業量の統計および解析、天気予報、ありとあらゆるデータを取って、70代のジジイがいなくても美味い食べ物が出来るようにしなければならない。
どんどんジジイは死んでいく。
経験を積んだ次なるジジイが参戦していくが、世代交代が後期高齢者でしか起きていない現状で、日本の農業は終わってるんじゃないか。
日本の農業を終わらせないために、死にゆくジジイの経験を、今、デジタル化しなければ手遅れになる。
そういう危機感を抱いている若手もいるのに、農業自体が新規参入しづらいとか、もうね、なんだかなぁという感じ。
 

まとめ

農家の仕事はとにかくキツイ。

農家でバイトを始めた男【服装編】 - クソしかいねー世

で触れたように、収穫時にはゴム手袋をするのだが、蒸発しない汗と肉体労働の結果、豆も出来るし皮も剥けまくる。

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また、ここで述べたように、何tもの芋を毎日毎日拾ったり上げたり下げたりするので、ムキムキになる。

身長179cm、体重55kgの私でも、バイト前はこんなだったのが

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こうなる

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くらいにはキツイ。

(あんまり違いが分からないかもしれないけれど)

中年男性がやるには、ましてや女性がやるには無理がある。

だから、単純な筋肉に依らない方法を、ITを取り入れていくべきだし、

鍛えたい若者は、お金を貰って筋トレができるので、是非、農家の門を叩いてみてほしい。

 

君が死んでから元年

映画好きなわけじゃないけどミュージカル映画はわりと好き

好きになったのは、「RENT」っていう映画がきっかけだった

当時は大学生で、何となく人生が拓けたような感じがしていた

社会の大きさと人間の多様さと自分の自由さを何となく感じていた

高校生とは違う、明確に違う何かになり、何かが眼前に広がっていた

でもそれは何となくなだけで、自分は具体的な何者かではなかった

何となく自分は何者かになるんだろうという漠然とした信仰があり

何となく何者かにならなければいけないという散漫な義務感があった

しかし、社会経験も知識も教養も人付き合いも何もかもがなかった

だからこそ、自分が何をしたいのかすら良く分かっていなかった

ただ、僕は数学をしたくて大学に行った

だから、数学をするだけの大学生活だった


そんなよくある大学生活の中で、若気の至りみたいな生活の中で見た映画が「RENT」だった

アパートの家賃(RENT)が払えない貧乏生活を送りながらも夢を追う若者を描いている作品だ

売れない歌手、売れない映像作家、とにかく貧乏だけど成功する夢を持っている登場人物たち

彼らの周りを支えるのはレズの元カノとかHIVポジティブ同士のゲイカップル等の個性的な面々

エイズ、ドラッグ、同性愛が溢れるニューヨークを舞台に、愛と命について考えさせられる映画だ


衝撃を受けたのは、

キャラクターとか物語とか舞台とか、

映画の全て、本当に全てなんだけど、

とにかくこれを聞いて欲しい!

 

Seasons of Love - Rent (Music Video) - YouTube

 

Five hundred twenty-five thousand Six hundred minutes

How do you measure

Measure a year?

「52万5600分を、1年を、どう数えよう?」

 


In daylights, in sunsets

In midnights, in cups of coffee

In inches, in miles

In laughter, in strife

「夜明け、夕焼け、真夜中、コーヒーの杯数、インチ、マイル、笑顔、争いで」

 


In five hundred twenty-five thousand

Six hundred minutes

How do you measure

A year in the life

「52万5600分という人生の一年を、どうやって計ろう?」

 


How about love?

Measure in love

Seasons of love

「愛はどうだろう

愛で測ってみよう

愛という季節で」

 


たったこれだけの歌詞に、たったこれだけの歌に、当時の僕はやられた


大学2年生の終わり頃だった


目標も目的も気力も何もかもなく、何となく数学していた


いや、嘘をつかずに正直に言うなら、数学さえしていなかった


50万分以上を、本当に、ただ何となく過ごしてしまっていた


クソみたいな季節を巡り、クソみたいな人生を送っていた


理由もなく講義をサボり、年間を通して20単位も取れなかった


だから、僕は一念発起した


1年以上、惰性で続けていたバイトを辞めた


バイトしすぎて単位を落としていたし、得るものはもう何もなかった


当時付き合っていた彼女に意味不明がられながら、ラブホの門を叩いた

 

月曜〜金曜はフルコマで講義を取って、17時〜24時はラブホでバイト

 

大学3年の1年間、1つも単位を落とさず何とか4年生に上がることができた

 

本気で授業を受けたから、4年のゼミは楽しかったし院に行く決心もした

 

それからの僕は、1年をクソみたいに過ごすのは辞めた

 

クソしかいねー奴らに合わせて、クソみてーな価値観で、

 

クソみてーな生き方をするのは辞めた

 

1年を測るのは自分自身であり、クソみてーな社会じゃなかった

 

だから僕は、僕の尺度で生きていきたいと今も昔も思っているんだ

 

君の尺度ではなく

 

君という任意の他者に、概念に、集合体に、僕は惑わされたくない

 

だから、もし、君が死んでしまったなら

 

君が死んでから1年経つなぁ……なんて、そんな感慨は持ちたくない

 

僕は君という、社会という、同類を、同志を、敵を、クソを、

 

振り返りながら省みながら思い出しながら生きていきたくない

 

だから、君は君で1年を数えていってほしい

 

僕とは違う道を歩む君の、これからの素晴らしき人生を祈って

 

間違っても僕に「君が死んでから何年」なんて思わせないで欲しい

 

君は君のまま、折れず変わらず自信を持って、このクソしかいねー世の中を

 

クソしかいねーと見せかけて、たまには面白い奴がいるこの世の中を、

 

どうか無事に渡っていけますように

 

僕はそれだけを祈っている

ラブホ幻想歌

ふと、ラブホでバイトしていたときのことを思い出す。

いろんなことがあったと思う。本当にいろんなことが。

 

「先生、息子はまだ帰ってきてません」

 

そう聞こえてきたのは、いつのことだっただろうか。

ラブホの従業員用通路でバスタオルを干していたときだ。

客室の裏手を通る通路の、客室からは非常口となる扉の、そこで。

家にいる風に学校の教師と電話している彼女の、その生々しさ。

母親が平日17時30分にラブホにいる家庭なのだから、息子は大変だろう。

きっと不倫相手に聞かれないように、非常口に近い、部屋の中で最も薄暗い場所で。

息子のことなのか不倫相手のことなのか誰のことを考えていたのかは分からないが。

とにかく彼女は1人で電話をしているつもりだった、誰にも聞かれないと思っていた。

それを僕は、扉1枚を挟んだすぐそこで、聞いてしまった。

そんな小説みたいな台詞を言う女がいるのか、という衝撃。

あの衝撃を、僕の身体は、あの時に感じた衝撃を、僕の心は、まだ覚えているだろうか。

薄暗い従業員用通路でバスタオルを干していた、あの時の僕と地続きで繋がっているか。

なんだか最近、あの時の僕との距離を上手く測れなくなってしまったような気がするのだ。

不倫と風俗と異常性癖とが日常だった、要するに人生経験という概念が目の前に常に顕現していた、あの時の、あの最高にロックな環境と、最高にロックな同僚と、最高に神がかっていた、あの時の何かが、今も僕を突き動かすような、突き動かされるような感覚が、その感覚でさえ幻想となりかけていると認めざるを得ない、そんな日々で、僕は突き動かされていない、のではないだろうか。

太古のリズムが鳴動し汗と体液の混じった臭いが充満し何らかの儀式めいた様相を呈し、獣の唸り声が聞こえ脈打つ空気に新たな生命の気配があり、そして我々が扉を開いた瞬間にゴム臭さが現実へと引き戻し生命の気配なんて毛頭なく、そこには確かに愛の形跡だけが残ってはいるが、一瞬前まで確かにそこには神々がいたと、我々が清掃に入るその瞬間までは確かにここには神々がいたと、そう思わせる、あの生々しさの極致の、あの生と死が混然となった、あの日々の、あの歌が、今も僕には聞こえているのだろうか。

僕には自信がない。

あの日々の、あの衝動が。

あの日々の、あの歌が。

過去には間違いなく突き動かされていたものが。

今もまだここにあるという、確信がない。

これを大人になったというのなら、

僕は大人になんてなりたくなかった。

これを大人になったというのなら、

僕にはもっとやるべきことがあるんだろう。

農家でバイトを始めた男【服装編】

アルバイトにおける適正な服装って難しいと個人的には思ってる。
制服があるバイトにしても、制服の下は何を着ればいいのか問題あるし。
僕は服装に頓着しないタイプなので、新しくアルバイトを始める時には服装で悩む。
ので、どのような服装でバイトしてるのかを書いていこうと思う。
農家バイトを始めようとしてる方の参考になれば幸いである。


収穫編

収穫作業において、つまりは、農作業における服装について。
大体のスタンダードな服装としては、
  • 麦わら帽子
  • 長袖の上着
  • 手甲
  • ゴム手袋
  • 長ズボン
  • 地下足袋
という感じ。

<帽子について>
帽子は麦わら帽子が最高。例えば野球帽みたいなのだと、首が日に焼けちゃう。だから、首まで守れる帽子が必要。
麦わら帽子+首にタオルを巻く、っていうのが最強のスタイル。
麦わら帽子も、後ろに垂れ幕みたいなのが付いてて首を守れるヤツがあるので、それが良い。
とにかく首を守らないと、夜寝るときに日焼けが痛くて仰向けでは絶対に寝られない。肉体作業において寝不足は致命的だ。
季節を問わず、帽子は必須だと。

<上着について>
同じように、日焼け回避の為に上着は長袖推奨である。
半袖でも良いっちゃ良いけど、くっきり日焼けが分かるようになって、腕がポッキーみたいになるので、女の前で裸になるの躊躇わないといけなくなったりするかもよ???
ベテランの方々はウインドブレーカーというか何というか、ナイロンとかポリのやつを着てた。
昔の言い方をするならヤッケですね。
『汚れても良い服装なら何でも良くね?』
とお思いの諸兄、まあ、その通りですけども。
だからと言って動き辛い服装とか日光を舐めた服装とかしてると、1日さえ持たないし1日を頑張れたところで働き続けるのは容易ではないですよ。
上着の選び方で農作業を続けられるかどうかが決まる部分は絶対にある。
真夏でも長袖推奨だし、冬場は着込まないといけないけど汗かくし大変なので、バイトする土地の気候に合わせて下さい。
バイト初日にベテランの服装を観察し、同じようなものを揃えると良いと思います。

<手甲について>
長袖着てても日には焼ける。ので、手甲をすると少しはマシになる。
っていうのと、畑作業では土がかなり服に入るので、手甲はした方が良い。
謎の草とか謎の虫から腕を守れるしね!

<ゴム手袋について>
さつまいもの収穫においては必須アイテム。
さつまいもって奴は白いベタベタした液体を出す。
時間が経つと白い液体は黒くなるんだけど、これが皮膚に着くとちょっとやそっとのことじゃ落ちない。石鹸で洗った程度じゃ絶対に落ちない。
服に着いた場合も、洗濯した程度じゃ絶対に落ちない。
長袖や長ズボンや手甲は、さつまいもの出す白い液体から身を守るためでもある。
さつまいも以外の農家バイト志望の方も、農家においては20㎏コンテナを運ぶことは絶対にある。20㎏の箱を持つ時にゴム手袋は非常に有用である。
『いやいや、軍手でよくね?滑り止め付きのもあるよね?』
とお思いの諸兄、僕も初日はそう思ってました。
でもね、たかが2時間ぐらいでボロボロになりましたよね。
1日持てば良い方なので、コスパ的に軍手は微妙。
しかも、畑仕事だと軍手してても土がめっちゃ侵入してくる。爪の間に土がめっちゃ入る。しかも、さつまいもの白い液体も侵入してくる。
ダメ。全然ダメ。軍手はダメだよ、まったくもう。

<ズボン>
暑い季節に農家バイトをする方、暑いからって短パンなんか履いたら知能に欠陥あるので要注意ですよ。
畑仕事なんて土との格闘ですからね、短パンなんか履いてた日には泥だらけの擦り傷だらけですよ。
短パンで草取りなんかした日には謎のかぶれや謎の切り傷、それに日焼けで風呂に入るのも布団を掛けるのも苦痛なこと請け合いです。
農家ってのは外仕事ですからね、謎の虫刺されにも悩まされることになりますよ。
とにかく防御。そして動き易さ。それが大事。
なので、長ズボンを履きましょう。上着同様にヤッケを推奨。
『さっきから思ってたけど、ジャージで良くね?』
とお思いの諸兄、もちろんジャージでも可です。
が、砂や土への防御能力、汚れたときの洗濯の面倒くささ、日焼けへの防御能力など、あらゆる面でジャージはヤッケに劣ります。
まぁ、最強は上下ともにヤッケ on ジャージなんですけどね。
っていうか、ヤッケ着るなら下はジーンズだろうが何だろうが構わんみたいな風潮もある。

<靴>
砂地畑においての最強装備は地下足袋
これは唯一揺るぎない真理である。
実際に歩いてみれば分かるが、砂浜を想像してほしい。
歩くたびに砂が沈みこむので、スニーカーや長靴ではバランスが取れない。
砂による微妙な凹凸が歩行の妨げになって、マトモに歩けない。
結果、歩くだけで体力を消耗してしまう。
スニーカーは砂が入ってくるから余計に歩きづらい。
長靴は砂は入らないけど、凸凹な砂面に対しての融通が全く利かない上に、通気性がないので足だけサウナ状態になってしまう。
サンダルなんて論外だし、革靴なら多少は笑いが取れるかもしれんけど…。
とにかく、地下足袋が最高。
真夏は水でジャブジャブに濡らして歩く必要があるけども、熱さに少し弱いけども、とにかく地下足袋を買ってみんさい!!!!
砂地畑以外では、例えば茶畑ならスニーカー推奨(祖父が茶農家である僕の経験上は)なので、バイト先の畑によって推奨される靴は変わるかと。
畑じゃなくてビニールハウスだよ!ってことならスニーカーで良さそうだし、水を使うなら長靴の方が良いってこともあるだろうし。
ベテランの履いてる靴を観察して同じようなものを揃えると良いと思います。


加工編

加工作業において、つまりは工場内作業における服装について。
大体のスタンダードな服装としては、
  • 衛生帽子
  • 白衣
  • エプロン
  • 手甲
  • ゴム手袋
  • ヤッケのズボン
  • 長靴

<帽子について>
田舎の零細農家の加工工場とはいえ、衛生帽子をつけている。
が、実は会社からは「髪の毛が落ちない工夫をすれば良い」という程度の指示しかない。
婆ちゃん達が買ってきて、勝手にやってるだけなのだった………。
そのため、中にはニット帽の人もいるし、手ぬぐい巻いてるだけの人もいる。
私のバイト先は、衛生管理の概念が古いままなのだ。
ということで、バイト先の規模によるだろうし、零細なら何も規定がない可能性あるし、聞いてみた方が良い。
なんか被れよ!っていう規則はあるけど何も支給されない僕のバイト先のようなとこもあるし、支給されるとこもあるだろうしね。

<白衣について>
帽子は支給されないけど、白衣は支給された。
食品加工業でバイトしたことないんだけど、さすがに白衣くらいはどこ行っても支給されそう………どうなんだろう?

<エプロンについて>
白衣がめちゃくちゃ汚れるので、ほとんどの人がエプロンもしてる。前掛けの人も多いけど。
汚れるから白衣が支給されてるのでは?って個人的には思うからエプロンまで買ってはないんだけど、白衣だけだと間に合わないくらい汚れる。
さつまいもの皮むき、っていうか、さつまいもってめちゃくちゃ汚れる。ベッタベタになる。
ので、扱う食材というか原料によって上着は変わる感じある。
大きいとこだと白衣以外してたら服務規程違反とか言われそうだし(知らんけど)、事前に聞いたり実際にやってみてから考えれば良さそう。

<手甲について>
水を使うときに手甲があると便利。
ゴム手袋に水が入らん!!
それに白衣の汚れ防止にもなって、白衣の洗濯が楽になる。

<手袋について>
干し芋製造においてはゴム手袋が必須。
蒸した芋の皮をむくとき、めちゃくちゃ熱い芋をゴム手袋無しでは触ることもできない。
焼き芋じゃないからね、蒸した芋だからね、軍手だと普通に火傷するね、気をつけようね。
衛生管理上の問題ではなく、熱さの問題で、ゴム手袋をみんなしている。
衛生管理なんて概念はバイト先には無かったんや………。
たぶん、普通の食品加工会社においては衛生管理上の問題から、ゴム手袋推奨なのではないかなー?と思われる(知らんけど)。

<ズボンについて>
さつまいもの皮むきが手作業なので、さつまいもがめちゃくちゃズボンにも付着する。
プロが作るさつまいもなので、ほとんど蜜といっても過言ではなく、すげーベッタベタである。
ので、ナイロンとかポリとかのズボンを、ジーンズなりジャージなり何なりの上に履くことをオススメする。
上着同様、零細なら規定もクソもないだろうし作業や原料によっては汚れない可能性もあるし、事前に聞いた方が良いと思われる。

<靴について>
私のバイト先は、わりと水を使う職場なので長靴が必須。
衛生的にも長靴が良いのかなー?って思われる。
ここら辺も勤め先による感じある。


総括

収穫作業、つまりは農業においての服装は、かなり自由度が高い。
各自で、動きやすく体力を奪われない工夫をする必要があるくらい。
数千円をケチって、今持ってる汚れてもいい格好とかで挑んでもいいけど、マジで農作業なめると痛い目みるぞって感じ。
自己責任な部分が強い雰囲気である。
多分、どこ行ってもそんな感じだと思われる。

加工作業、つまりは食品加工業においての服装は、会社の規定への依存度が高い。
衛生管理をどこまでしてる会社なのか、その一点で服装が決まるのではないかな??
とりあえず白衣と長靴は必須レベルな雰囲気だけど………。
規定はどうなのか、会社からどこまで支給されるのか、きちんと確認した方が良さそう。

ということで、きちんとした服装で、なるべく身体に負担をかけない装備で働かないと、農業なんてやってられんですからね!ベテランの装備を見て、どこで売ってるか聞きましょう!!!

農家でバイトを始めた男【人物編】

農家の実際を知るための一例として、皆さんに私のバイト先の仲間を紹介したい。

極めて個人的なバイト体験記なので、業界の雰囲気なんて分かんねーよって感じあると思われるけど。

しかも、私の主観を全力投球で紹介していくので、実際の現場の雰囲気とは異なる場合があるかもしれません。

 

 

社員紹介

  • 会長

70代後半男性。2代目。ゲートボールやってる。畑にもちょくちょく顔を出すけど、理由は「ヒマだから」。年を取ってからの時間の潰し方って難しいだろうなぁ、畑に出てきて知り合いとお喋りして良い人生だよなぁ。僕の老後はきっと寂しいだろうなーなんて思いを巡らせてしまう。わりと可愛がってくれていて、「焼き芋やいたから食え」とか言って持ってきてくれる。また、僕が過剰に仕事している時には「般若くんはちょっと休んでろ」とか言って動かない奴らに説教しにいってくれたりする。

 

  • 社長

50代前半男性。3代目。「若者が農業をやるのは良い経験になる。どの農家もうちみたいな小さいところばっかりだから参考になると思うし、農業の現状を知ることは今後違う道を行くときにも役に立つはず。干し芋がメインだけど、芋の栽培から収穫・加工・販売までやってるのもウチの特徴の1つで、色々と学べると思うよ」といってくれた人。

 

  • 営業大好きマン

50代前半男性。営業担当の正社員。勤続10年未満。関西出身。「関西人が静岡県の干し芋を売っている」ということに営業として思うところがあるらしい。売り方が「静岡名産」を前面に出した売り方してるし、まぁ、そうせざるを得ない状況でもあるわけだし、そういう戦略で売っていくのに落ち着くのは理解できるけども、なんか可哀想というか何というか………。畑にくると無能扱いされているけども、それはそれで愛されている。自分で畑仕事は分からないと自覚しているため、農業初心者に優しい。注射嫌いだったんだけど、夏場に熱中症になって畑で何回か倒れ、病院に行って点滴打ってもらいまくってたら注射が好きになったとかいう過酷な話が持ちネタ。19歳で結婚して子なし。パチンカス。足の爪は自然と捩じ切れるまで放置するタイプで、素足になると爪が異常に長い。婿入りしてて、嫁実家とは繋がりがあるけど自分の両親とは絶縁状態らしい。父親が死んだことを死後3年にして偶然会った親戚に聞いたとか、固定資産税かなんかの書類から母親の名前が無くなってて、これって母親が死んだのかな?とか言ってる。どうやら家を潰したらしいんだけど、家を潰してまで婿入りした事情、波瀾万丈なんだろうなと思うけども具体的には聞けていない。しかも、嫁とは離婚してて、離婚後に復縁して今は事実婚状態とのこと。家潰して婿入り→離婚→復縁→事実婚って、色んな人生があるなぁって感じ。

 

  • 現場監督

30代半ば男性。現場(畑/工場)担当の正社員。県外出身。農業をやりたくて、仕事を辞めて農業の道へ。前職は他県で農業と全く関係がない職種。凄く良い人で優しい顔してるんだけど、下ネタがわりとキツいっていうギャップを備えている。優しい顔して腹斜筋がバッキバキというギャップも備えている。後期高齢者達をまとめるのに多大な苦労をしており、「10人いたとして、全体に指示を出して頭の中に情報が残るのは2人だけ…」とのこと。肋骨が折れてもその日は働き、翌日の朝に激痛に襲われても働き、終業後にようやく病院に行く、という程度には現場監督としての器がある。最近の悩みは年上彼女との結婚について。遊び人なので結婚したくないらしいけど、35を越えた女への責任もあるし…っていう。

 

パート紹介【通年の人たち】

  • ドク田ヘリ夫さん

70代前半男性。勤続14年というベテラン。僕の芋撞きの師匠。現場監督がその知恵を頼りにする唯一の人物。家は昔からの農家で、半農で生きてきた人。定年前は家具の営業してたらしい。働いてる理由は「年金を初めて貰った時は24万円もあって、これは働かなくて良いなぁ!と思ってたら下がっていって今じゃ月に13万円だ!!」とか言ってた。お金の問題もあるだろうけど、それ以外の部分も大きいのではないかと思われる。つまり、家の外に出て身体動かして友達とお喋りしてたいのではないかと。夢はドクターヘリに乗ることで、「自分で乗るだと何千万もかかるけぇが、救急で乗ればタダだよ!俺はちゃんと調べてるだもんで」とか言ってて小憎たらしい。しかし、作業にかかる時間の見込みや先を見据えた指示、臨機応変にその場での最も効率的なやり方の指示出しなどは一流で、とても真似できない。どうしてピタリと分かるのか不思議で仕方ない。不思議なことは生活リズムにもあって、17時に仕事終わり帰宅即夕食風呂で18時就寝の24時起床というワケワカラン生活リズムで生きてるらしい。深夜帯は時代劇の再放送とかをテレビで見てるとのこと。ちなみに、芋撞きのコツは、「細い方を下にしてやれば、やり易い」とのこと。

 

 

  • 前歯なし男さん

 

 70代前半男性。勤続3年。僕の鍬の師匠。前歯の差し歯をポケットに入れといたら畑で落としたらしく、前歯が何本かない。(2015/12月追記:最近、歯医者に行って前歯作ってきた)そんなお茶目な爺ちゃんは定年前までは建設業や農業を色々と渡り歩き、定年後はお茶農家で働いてきた人。自動車とか機械とか農機具とかの操作が超絶うまい。鍬の扱いも1番うまくて、30年くらい修行しないと辿り着けない鍬捌きをしている。あまりに上手く使うので、鍬の振り方を休憩中に教えてもらった。僕の鍬使いも多少はマシになったはず。トボけた顔してる優しい人なんだけど、腕の筋肉とかエゲツない。丸太みたいな腕してるんだけど、性格は優しい。基本的に人や物事を悪く言わない人で、「そうだねぇ」ってよく言ってる。後期高齢者の中では新参で、優しい性格も相まってイジられキャラ。「トロいのぅ」とか「バカだなぁ」とか言われまくってる。本人は自分のキャラを理解していて、「『俺はバカだねぇ』って言っとけば場が流れるから言ってる」とかいう計算高さを教えてくれたけども、本気でうっかりミス連発してるし最高。トボけた顔して若い頃は悪い事を一通りやったみたいで、武勇伝聞くの最高に楽しい。下ネタがキツく、現場監督と仲がいい。温泉に行ってコンパニオン遊びをするのが人生の娯楽らしい。5年前まで1日2箱以上のヘビースモーカーだったらしいが、死ぬよって医者に言われて禁煙したらしい。朝5時半くらいに家を出発し、20㎞の道のりを時速40㎞をキープして軽トラックで通勤してくるとのこと。ちなみに、鍬の使い方のコツは、「こうやったら、ビュっと手前に引けば良い」とのこと。

 

 

  • チャリ通する代さん

 

70代後半女性。勤続5年。僕の鎌の師匠。ドク田ヘリ夫に誘われて、干し芋屋に働きにきた人。元々は里芋とか、いろんなところに手伝いに行っていたが、干し芋屋で年間通して働けるようになったので今は干し芋屋でだけ働いてる。9㎞の道のりを自転車通勤している驚異の最年長。4時半起床、5時すぎ出発、自転車で40分かけて毎朝6時には工場にいる。毎朝、前歯なし男と缶コーヒー買ってお茶してるらしい。ビールが好きで、「昨日は飲んだんですか?」って聞くと高確率で「飲んじゃった。たまらん美味いのぅ〜」ってテヘペロしてて可愛い。静岡県民のソウルフードである炭焼きレストランさわやかが大好きで、70代後半にしてげんこつハンバーグを食べる。(他県民の方に説明すると、ハンバーグのメニューには肉が200gの「おにぎりハンバーグ」と肉が250gの「げんこつハンバーグ」とあって、大きい方の250gの肉を食っているということ。参考:げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか)さわやかに行ったらサラダ、ライス、げんこつハンバーグ、それとビール2杯を平らげる。達者すぎて言葉が出ない。仕事もその辺の20代に負けないくらい動いてやってる。っていうか、後期高齢者みんなそうだけど、その辺の20代より全然動ける人しかいなくてビビる。農家で働いていたときのこと、事故で薬指の先っぽ、爪半分から先を切っちゃったそうで、「一節切ってたら会社からお金が貰えただけんな、一節いってないもんで切り損だよ」とか言ってて爆笑。指がない人、農家には多いみたい。機械での事故が多いらしい。中小企業は怪我とか事故とかに構ってられんもんなぁ〜という感じ。この人のバイタリティは尋常じゃなく高いんだけど、人生も波瀾万丈で最高すぎる。「ワシの人生は1冊の小説になれるよ」とか言うんだけど、とても1冊には収まらないと思う。いつか別の投稿で、このブログに書きたい。ちなみに、鎌の使い方のコツは、「この野郎っ!ってやれば良く切れるだよ」とのこと。

 

 

  • 太っ腹おやつ子さん

 

70代半ば女性。勤続17年という大ベテラン。僕の皮剥きの師匠。旦那さんの介護が忙しいらしく、隔日で朝は遅くきて夕方は早めに帰宅する勤務スタイル。毎日1本は缶コーヒーやジュースやらくれるし、休憩中のおやつはほとんどこの人が買ってきている。昼食にメンチカツを買ってきてくれたり、餃子を買ってきてくれたり、とにかく気前が良い。毎日数千円分は差し入れしてるんじゃないかと思う。遠慮すると「遠慮と貧乏はするだけ損。食べなさい」とか言ってくる器の大きさ。子供達は全員が県内トップクラスの進学校にいったとかで、今は会社経営者とかになってるらしい。気前も良ければ頭も良いし品もある家庭という感じを受ける。家も立派なので、元々がそれなりに裕福なんだろうなという。会長とはゲートボール仲間ということもあって「般若くんばっか大変なことして、あの人たちは楽な仕事ばっかで何も手伝わないだよ、言ってきてよ!」とか会長にチクって僕の仕事を軽減させてくれる有難い人。サボってるおっさん達を許さない精神と仕事を一生懸命する人間を愛する精神を持つ。この人と会長のおかげで累計4時間くらいは僕も楽な仕事が出来たので感謝している。ちなみに、皮剥きのコツは、「なるべく短くヘラを持って、ズズーっとやって、うっちゃる!」とのこと。 

 

パート紹介【収穫の人たち】

 

  • 運送屋さん

40代半ば男性。勤続3年のパート。収穫だけ手伝いに来てる人。色んな業種の繁忙期に助っ人に行って生計を立ててるらしい。無口なタイプで寡黙なんだけど、圧倒的な体力と筋力で信じられない量の仕事をこなす一匹狼。1人で皆とは別の仕事をしてることが多く、正社員並みの働きをしている。最初の年は「ああ」とか「うん」くらいしか言わなかったらしい。コミュ障でも肉体を動かし続けることが出来るなら農家では重宝されるという実例。今年は漬物屋に手伝いに行く予定が無くなったとかで、急遽、加工まで来ることになった。

 

 
  • クビ飛び男
60代後半。短期バイト。長年勤めていた会社の社長の息子が大学を留年するわ遊び呆けているわで、社長が自分の会社で修行させることに。結果、1人増えたから1人減らします!でクビに。「青空の下で農業も良いかなぁ〜と思ったけど、とんでもなかった」が口癖。前職では80㎏程度の物をトラックに積み込んでの配送してたらしいけど、体力筋力共に追いついておらず、毎日死にそうなレベルで息切れしてる。個人的には「キツイ仕事は全くしてないのに何なの?」って思う。言われたことしかやらず、周りの状況に合わせて動いてくれない(体力的に意識を1つのことに向けるので精一杯なのかもしれない)上によく休憩してるので、後期高齢者たちから「あの人は仕事やらずに空を眺めてさえいれば時給1000円貰えて良いねぇ〜」って陰で言われてる。収穫の後に加工もやってくれと面接時にお願いされているにも関わらず、「もう辞める。身体がつらい」などといった愚痴が多かった。曰く「不器用だからやりたくない。お婆さん達に下手だの遅いだの言われるだろうけど、言われたくない」。曰く、「もう10年も旅行に行ってない。そろそろゆっくりしたい」。曰く、「こんなにキツくちゃ若い人なんてやらないよ。もっと機械化しなくちゃ」。曰く、「食品会社なのに工場が汚すぎる。あんなに衛生管理がなってないなんて、このご時世にありえない」。曰く、「毎朝、朝礼で社長が怪我がないようにって言ってるけど、怪我がないようになんて言うだけで何もしないのはどうかと思う。社長なら社員のことをもっと考えてやるべきことがあるんじゃないか」。農業未経験者で、農業についていけなかった人間の愚痴だからこそ真実があると感じた。とはいえ何でもかんでも機械化というわけにはいかないだろうし、経済栽培だってことを考えたら田舎の小さい農家じゃ限界だってあるだろうし。しかし、他の業種と違って、やる気とか体力とかない奴が気軽にやってけるような世界じゃないのも確かで、それは農業の抱える問題だよなぁという感じ。その辺、同じようにキツイ世界なはずの建設業界とかは上手くいってる感じあるの、収入の安定さの違いなのかなー?とか思う。どうなんだろう。結局、このおっさんは収穫で終わったんだけど、加工バイトを断る際に「高齢者達に不器用さをやいのやいの言われたくない」的なことを社長に言ったらしく、現場監督が頭を悩ましていた。辞めるときにクソなことをトップに伝える神経がクソ。個人的には、最初から最後まで「だからクビ切られるんだよ、お前は」って感想しか出てなかった。ちなみに、この人は職場の人間の名前を誰一人として覚えず終わった。
 
  • お祭り男
50代前半男性。短期バイト。同日入社予定だったんだけど、前職を辞めれなかったみたいで1週間遅れで参加。2週間働いた後の週末、「明日は休んで地元のお祭りにでます!」と言ったのが最期。お祭りで怪我をして、バイト辞めた。というか、「怪我をした」という連絡以降、音信不通になってバックれた。クビ飛び男によると「もう面接は通ってて、正社員の働き口が見つかりそうって言ってた。怪我したからっていうのは口実だよ。大変だもん、この仕事。働き口が見つかったなら、普通は辞めるよ」とのこと。このおっさん、独り言がめちゃくちゃ多くて常にブツブツと何か言ってて怖かった。口癖は「ヤバイ」で、名前を呼んだだけで「なんかヤバかった!?あ、ごめん!すみません!!」とか言ってきてウザかった。何も言ってねえし、怒ってもねぇよカスって感じ。「この畑はこういう畑なんで、ここだけこういうやり方でやってください」という現場監督の指示に対して、延々とずーーーっとそのやり方でやり続けたりしてた。たぶん、発達障害なんだと思う。初日は普通のスニーカーに普通のスラックス、ポロシャツに帽子という出で立ちで「畑仕事舐めてんなー」とか思った。2日目にスニーカーから長靴に変わったけど、3日目にダメージジーンズ履いてきて(お洒落なのじゃなくて、普通に両膝のところが破れた、たぶん、汚れてもいいという基準で履いてきただろうやつ)、膝の穴から砂が入らないのか気になって仕方なかった。4日目以降は長靴スラックスポロシャツ帽子で固定されてたけど、砂地畑で長靴とかアホかよって感じ。常に汗ダクで、周りを気にせず言われたことをひたすらやり続け、他の指示をしても前の指示を延々とやり続ける、そんな真面目な人だった。やっぱり、発達障害なんだと思う。体力が追いついておらず、明らかにオーバーワークなのに作業を辞めないので、現場監督や高齢者達が非常に扱いに困る人物だった。最後まで職場の人間の名前を誰一人として覚えず終わった。
 
  • 腎臓悪い系デブ
40代半ば男性。短期バイト。前職は倉庫勤務でフォークリフト乗り。フォークリフトの運転が超絶うまい。腎臓がヤバイとしか思えないような、もうすぐ死にそうな感じの腹をしてて、仰向けに寝てても腹がぽっこりしてた。体力筋力ともに足りておらず、肉体労働をさせられないという空気があって、最初の1週間は後期高齢者と同じ作業をしていた。あまりに肉体労働しないことにキレた太っ腹おやつ子さんが「般若くん達がずっと肉体労働してて、あの人はずっと座り仕事してる。同じ時給なんだから、やらせないと!」と現場監督に言ってくれて、僕の作業と交代した時には30分でダウンした。あまりに体力がなく、スコップ2振りで倒れたりしてたので、無理矢理に社長が帰らせたことがあった。本当に使えないおっさんで、300Kgくらいの量のさつまいもをブチ撒けたことも1回や2回じゃない。そんなことがあったので、全員から嫌われていた。「肉体労働できないなら時給1000円は出せないよ」という話を社長がした翌日、音信不通となりバックれた。無口だったので、僕はこの人の声を聞いたことがないまま終わった。
 
  • トラクター女
40代半ば女性。短期バイト。ニコチン中毒パチンカス。前職はトラックの運ちゃんということで、トラクター担当枠で採用された人。の割に、トラクターの運転がド下手くそで、後期高齢者に陰でこそこそ言われてる。大きい芋は軒並み切れちゃってるし、掘り起こしたはずの芋に土が被ってて芋拾いじゃなくて芋探し状態で大変だしで、言われても仕方ないよなって感じ。現場監督とか営業大好きマンがトラクターやった後に、おばさんとこんなに違うのかーって感心した。声がデカくて、畑の端から端まで声が届く喉を持つ。うるせぇ。昼休み、給食会社に頼んでる弁当を食べる時には「しょっぱい!」「からい!」「酸っぱい!」「甘っ!」など、全てのおかずの一口目には必ず絶叫している。うるせぇ。そんなに文句あんなら弁当作ってこいよ主婦だろって感じ。20代前半で結婚→離婚→30代前半で再婚。子ナシ。子供いないのに旦那のことを「パパ」と呼ぶ。そもそも、40代のババアが「パパ」なんて単語を職場で発声すること自体が気持ち悪いと思うんだけど、子供いないのに「パパ」かぁ…………パパ呼びの理由は「義理の弟と名前が同じだから」らしいけども、職場では辞めろやって感じ。1日に3回くらいトイレに行くので高齢者達と僕から嫌われてる。畑仕事において、『トイレに行く=その辺で野ション』なので、女性は近くのコンビニなどのトイレ、もしくは工場に戻ってするしかない。「最近、トラクターから降りるとトイレ行きたくなっちゃう!」とか言ってて、マジでトラクター降りる度にトイレ行きやがる。休憩もあるんだけど、休憩30分前にトイレ行く→20分くらいして戻ってくる→残り10分なので仕事しないで休憩に入る→合計で1時間近い休憩を1人だけしてる。重度のニコ中で、初日は煙草吸いながらトラクター乗ってて高齢者に怒られてた。トイレ行く時とか、とにかく車に乗ったら必ず煙草を吸うので、それも嫌われている。煙草吸う暇あって羨ましいですね(蔑み)。営業大好きマンと猥談してて、ブスでババアな奴のリアルな性の話に吐き気を催すこと度々だった。加工バイトにも継続して参加。畑ではトラクター乗ってたこともあって高齢者たちと接点あんまなかったんだけど、工場内作業になって高齢者たちと少し揉め、仕事も出来ないしやる気ないのでトラブルメイカーと化した。1か月ほどで工場内の作業から事務所の作業に配置換えされた。年末にはクビになった。さらば。端的に印象を紹介できるエピソードとしては、この人は唐突に体調不良になって帰ることが度々あったんだけど、昼休憩中に突然、「いきなりMAXどうしちゃったの私の身体ー!?」とか叫び出して、生理痛が酷いとか言って帰ったことあるんだけど、まぁ、そういう人。
 
  • クソ眼鏡デブ
20代半ば男性。短期バイト。初日、朝礼が終わって現場監督からの「あの軽トラックに乗って行って」という指示で軽トラに乗ったら助手席に乗り込んできた奴。そこでの第一声が、初対面での第一声が、「何歳?」だった。その瞬間、僕はこいつが嫌いになったし、実際にクソ野郎で、死んでほしさは日々高まる一方だ。僕が年齢を答えると、「タメだね!じゃあ、敬語なしだね!」とか言ってきて、本当にバイト辞めようかと思った。こんなカスと働くの?マジで?がバイト始まって5分後の僕の感想だった。典型的なバイトリーダー気質で、2日目にしてベテランパートのドク田ヘリ夫に指示を出そうとしたり、正社員に指示を出そうとしたり、僕のことを部下か何かだと勘違いしてるような言動をしばらくしていた。最初の頃、僕が筋肉痛で身体がキツイという話をした時に「俺は筋肉痛のところないよ。自分が楽する方法しか考えてないからね」とか言っててドン引きした。確かに、無駄に畑を散歩したり、2日に1回入れれば十分なのに、2時間に1回くらいの頻度で機械にガソリン入れたり、何かを運ぶ時には人より少しだけ少ない量しか運ばなかったり、せこせことサボるのに忙しそう。バイト始まって2週目、僕が段々と仕事に慣れてきた頃、体力的な逆転を悟った彼は「俺、睡眠障害なんだよね。今も50時間くらい寝てないんだよ。だから身体が動かない」とかいう虚言で自身の体力の無さを肯定しだして、それが一体、僕に何の関係があるんだろう?と思いましたね。1ヶ月経って僕の仕事量に追いつけなくなり(若いってだけで重労働な作業を2人で任されることが多々ある)、息切れしてるし、僕は筋肉痛にならないけど彼は筋肉痛になってて大変そうだった。真面目にやってないのも体力ないのも現場監督や高齢者達にバレており、加工作業においては肉体労働枠から外された(僕は肉体労働枠。こいつ的には肉体労働しなくて済むので楽できて嬉しいでしょうけど、僕の価値観からすると、働きを認められて加工においても肉体労働枠になったことは嬉しいことで、クソ野郎は死ねって感じですね。そもそも、若さ=肉体労働力だと見なされて雇われてるっていう普通なら誰もが思うであろうことに思い至ってない様子なのヤバイと思う)。どうにもバイトリーダー気質だし、口調が社会を舐めてんのかって感じだし、こいつ高卒じゃね?って思ってたらマジで高卒だった。しかも、今までバイトしかしてないみたい。20代後半に差し掛かって高卒職歴なしフリーターかぁ………あっ(察し。しかも、高齢者や現場監督の下ネタに対する反応を見るに、童貞なんじゃね?疑惑も個人的にはあって、そこをどうやって確かめようかなって、最近はそれが楽しみになってきた。上っ面では高齢者とも仲良く喋ってるけど、実際は「休憩中にまで喋りたくない」とか言ってて輪の外にいる。20代でなければ高齢者から嫌われてたと思うんだけど、20代は無条件で可愛がられるから、そこに救われてるなって感じ。バイト始まって1ヶ月以上経った現在、職場の人間の名前を誰一人として覚えていないのも、なかなかヤバイと思う。(2015/12月追記:職場の人間の名前はようやく覚えた。仕事を異常なくらいサボってて遂に頭数に入れられなくなったり、少し注意されただけで拗ねてたり、色々とヤバイ。軽度の知的障害なのでは疑惑も出てきた。言いたいことや紹介したいエピソードは山ほどあるが、多すぎてヤバイので、とにかくヤバイ奴だってことだけ重ねて言っておくに留める)

 

 

パート紹介【加工の人たち】

  • 背が詰まる子さん
90手前女性。毎年、加工作業に来てる人。もうすぐ90歳なのに、自宅から数百メートルを徒歩通勤してる。世間話にも普通に混じってくるし、普通に世間話できるし、ボケても耳が遠くもなってなくて凄い。5Kg程度の物なら普通に「よいしょっ」の掛け声で持てるし、その辺の還暦とかより頭がはっきりしてると思う。毎年1㎝ずつ背が詰まってくらしく、非常に小さくて可愛らしいお婆ちゃん。他の60代の人たちより仕事は速いし、農業やってる年寄りは元気だなぁ〜って感じ。
 
  • 孫が大好き子さん
50代後半女性。勤続2年。加工作業のパートの前の時期は、別の農家で里芋だか人参だかのパートしてるらしい。孫のイベント(学芸会など)があると半休とか取って行ってる。感想を聴くと喜んで孫の様子や成長を話してくれる。最近の悩みは、長男は結婚して可愛い孫まで見してくれたのに、長女が未婚なこと。大学が短期大学かつ女子大で、なおかつ新幹線通学させたことが原因かと思い悩んでる様子。家計的には助かったけど、今となっては大学時代に遊ばせてあげればよかったと。
 
  • 黙々とやる美さん
70代前半女性。勤続5年。黙々とやってる。良い人なんだけど、あんまりお喋りするタイプでもないので、良く分からん。仕事は早い。
 
  • まったりやる江さん
60代後半女性。勤続4年。作業してる班が違うので、あまり喋ったことがない。ので、良く分からん。仕事の速さは上位クラス。
 
  • 女学生
70代半ば女性。勤続7年。仕事できない人。周りからめっちゃ怒られてる。「だってぇ〜」とかから始まる言い訳が多くて、反省する素振りも様子もない。変なところで引っかかるタイプで、本質とは無関係なところでわーわー騒いでる。女学生としか言いようがない感じの声音と金切り声で、女学生としか言いようがない感じの言い訳や愚痴をこぼしてる。他の婆さん達が僕のことを息子や孫みたいに接してくるなかで、この人だけは僕を男として接してきてるのも気持ち悪い。上目遣いの猫なで声で「男はすごい」的なスタンスで来られても気持ち悪い以外の感想がない。婆さん達の総評としては、「出来もしないくせにしゃしゃり出てくるのが悪い」「最近は歯向かうことを覚えて言うこと聞かない困ったちゃん」「何年勤めてるの?初めての人より酷い」「あの人は結婚してないし、普通の人とは違う。独り身だから苦労を知らない」「共産党だからな」「あの人は処女だと思うよ」など。僕も処女だと思う。あまりにも酷いんだけど、誰かが「認知症じゃないか?」と言い出してみんな腑に落ちてた。
 
  • 床屋さん
80代男性。勤続年数不明。シルバー人材雇用で来てる人。非常にマイペースで、非常にプライドが高い。仕事はできないんだけど、本人はやれてると思ってる。周りの皮肉は聴こえていないのか、理解できていないのか、、、?年相応に耳が遠い。ファッションセンスが謎で、工場の仕事なのに革靴で来たりする。サングラスしてて、誰もが色つきの老眼鏡だと思ってたんだけど、普通にただのサングラスらしい。サングラスしてるから腐った芋を見分けられない。衛星帽子を野球帽の上にちょこんと乗せてて、まったく衛星帽の意味を成していなかったりもする。ズボンは基本的にジーパンで、お洒落さんなんだと思う。なんかよく分からんけど、見ている分には面白い。 
 
 
 

 総括

収穫の短期バイトの奴ら、やる気のない奴が多い。去年は、わざわざ東京から農業をやりたい!って人が来たらしいが、脳内お花畑だったようで、挫折して東京に帰ったらしいけども、そういう人も多いとのこと。
求人に「約20Kgのコンテナを積んだり下ろしたりする仕事」って書いてあんのに、20Kgの物を持てない、持つ気力もないっていうアホばっかで嫌になったよ僕は。
農業における最大の問題は、家庭菜園レベルのことでさえ経験したことのない人間が多いという現実だと思った。建設業とかはキツイというイメージあるけど、農業は「青空の下で働くのは最高!」「食べて喜んでもらうのがやりがい!」みたいな間違った、というか、農家の日常とは、農家の実際とは、本質的にかけ離れたイメージが世間にある気がする。
農業はキツイ。
しかも、口伝の業界で、技を見て盗む業界でもある。
作物の品種や畑や、その年の温度や湿度や雨量や日照量などなど、あらゆる要素で柔軟な対応が必要とされる。しかも、肉体を動かさない限りは終わらないという仕事である。新人研修があるような大きい会社もあるが、ほとんどの農家ではそんなことやらないようだ(聞いた限りでは)。
だから、職人気質が未だに残っているような印象を受ける。僕はそれを好ましいと思うけれど、職人気質な業界で2015年において活気のある分野って、僕は知らない。時代の流れには合っていないだろう。では、どうすれば良いのかっていうと、僕には分からんけども。まだバイトは続くので、色々と考察を続けていこうと思う。
また、若者が少ないというのは本当にそうだった。畑において、40代なら若手もいいとこだ。60代でも若手だと言われてる現状だ。僕のバイト先の地域だけかもしれないけれども、本当に20代なんていない。今年は20代が2人もいて奇跡的らしいですよ。過去10年で20代がバイトにきたこと無かったらしいからね。30代くらいなら、毎年何人かはくるみたいだけど。まぁ、所詮は短期バイトだからね…。短期バイトでさえ若者がいないのに、正社員なんてもっといないよね。
 
食品加工業としては、「パートのおばちゃん達が頑張ってる」という印象そのままだった。自社で栽培して貯蔵した原料を加工してるので、その辺で肉体労働が発生したりするわけですが、畑仕事が男の仕事って感じに対して、基本的には女の仕事って感じ。
干し芋という製品の特性上、『機械化された食品加工会社の工場』という感じは全くなく、あくまでも「昔はどの家でもやってたこと」をやってるだけで、機械化とは縁が無いなーって印象。
機械化する必要性を感じないし、機械化に対してのコストが高すぎると思うし、中小農家においては全くの均一品質での栽培は困難であって、加工においての人間判断による工夫で品質保持をしているという事情もあるし、おばちゃんが頑張れば良いものが出来るっていうね。
ってことで、機械化するなら製造以降、つまりは販売においての可能性しかないかなー?と思う。まぁ、農業時点において、畑の管理やら何やらを機械化してーアプリでーとかってのもあると思うけど、ハイテクを駆使した管理とか作業よりも、70代のベテラン農家が1人いた方がよっぽど有意義だっていう現実がある。経済栽培に真に必要なのは、パソコンや機械や販売経路ではなく、ベテラン農家のジジイだよ。マジで。
 
以上、グダグダと言い散らしてきたけども、要するに、畑の短期バイトは意識も職歴も学歴も底辺な人間しかいないけど、高齢者のパートの方々はベテランで、加工の短期バイトはおばちゃんばっかで体力仕事はなくて、正社員は農業に志を持っていた。(主観が入りすぎて、その辺の話に平等に触れられなかったのは反省してる。説得力ない感じになってしまった…)。
ので、農業やりたいなら、正社員としてやるべきだと思います。その際には、高い志と強い心が必要だと思います。
また、バイトとして農業やりたいなら、それ相応の覚悟、ヤバイ奴らと超ベテランに揉まれる覚悟、体力を使う覚悟、が必要かと。
あと、バイトとして食品加工やりたいなら、単純作業であることと、おばちゃん達に混じる想定、が必要なのかな。